※本ページからリンクしてある*印のChime利用コンテンツの一部は分子表示用フリーウェアChimeのインストールが必要です(ブラウザはIE以外推奨)。
※Chimeは最新のIE7上で若干の問題が確認され,現時点ではIE7へのChimeのインストールは避けたほうがよいという情報を得ています。*印のないJmol版をご利用ください。
★2013/06/01に会場を確認したところ本体験展示は終了になっているようですが,他展示紹介等もあるので本ページ公開は継続します。
2004/11/02にリニューアルオープンした国立科学博物館地球館の宇宙・物質・法則(B3F)のフロアにあるコンピュータ端末に,「パソコンで見る 動く分子事典」付録CD-ROMに同梱した分子データを基にした分子モデルが収載されました(それ以外の著作者によるデータも収録されています)。ここではその利用方法を簡単に説明し,同館見学前後に参照していただくことで分子についてより詳しく学んで欲しいと思います。ただし,同館展示分子と本サイトで用いているChimeで表示される分子では,原子の色が異なりますので,十分注意してください(炭素が展示では水色●,Chimeでは灰色●;下図参照)。
なお,分子データを展示用に変換した上でその解説を作成され,収録データリスト情報を提供してくださった,国立科学博物館理工学研究部の若林文高様に御礼申し上げます。
2 分子表示用コンピュータはフラーレン等のモデル展示のところにあります。
※参考:フラーレン等のChime資料例
3 『いろいろな分子をつくってみよう』の画面。
水素 H,ヘリウム He,炭素 C,窒素 N,酸素 O,ネオン Ne,ナトリウム Na,硫黄 S,塩素 Cl,鉄 Fe から組み合わせて分子を作りたい元素を選んでビーカーへ。
(画像は C,H,N,O を選んだ場合)
4 C,H,N,O を選んだ場合の参照できる分子リストの例(その1)
5 C,H,N,O でできている分子例(1) ストレプトマイシン(Chimeデータ集抗生物質分子データ集参照)
6 C,H,N,O でできている分子例(2) タキソール(Chimeコンテンツ話題の制がん剤・抗がん剤参照)
7 C,H,N,O を選んだ場合の参照できる分子リストの例(その2)
8 C,H,N,O でできている分子例(3) 高分子のナイロン66(Chimeコンテンツ代表的な高分子参照)
※ナイロンはアミド結合(-NHCO-)でつながった高分子で,上では主鎖の炭素数が6個-6個(黄色で番号,Nは窒素)なのでナイロン66と呼ばれる。
「パソコンで見る 動く分子事典」から引用された分子データ例
9 『いろいろな分子をつくってみよう』を使ってくれているところ。〔左〕2007/07/31,〔右〕2010/08/07
※左写真手前の原子軌道模型展示は時田澄男先生の監修によるものです(サイエンスアゴラ2007参加記録参照)。
※国立科学博物館・若林文高様から提供していただいたExcelデータを改変して作成しました(当初180データ中,上掲書からの引用は117分子)。
※化学式で,■は高分子の繰り返し単位(Chimeによる高分子の表示参照)。
※Chime版分子の表示ができなくなったためWinmostarクラウドで大多数の分子参照推奨(日本語表示にして)
組成 | 名称 | 化学式 | 本サイト内の関連ページ例 (未記入のものは「動く分子事典」にのみ収録) ※*印のChime版はIE以外のブラウザ推奨(参考情報) |
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C,Cl | テトラクロロエチレン | C2Cl4 | PRTR/新潟県のデータから |
C,H | β-カロテン(β-カロチン) | C40H56 | モノはなぜ見える/レチナール,ビタミンA,カロチン* |
アセチレン | C2H2 | メタン,エタン,エテン,エチン* | |
エチレン | C2H4 | メタン,エタン,エテン,エチン* | |
コロネン | C24H12 | ||
シクロヘキサン | C6H12 | ||
プロパン | C3H8 | ||
ベンゼン | C6H6 | PRTR/新潟県のデータから | |
ポリイソプレン | -[CH2C(CH3)=CHCH2]n- | 代表的な高分子 | |
ポリエチレン | -[CH2-CH2]n- | 代表的な高分子 | |
ポリスチレン | -[CH2-C(C6H5)H]n- | 代表的な高分子,香り分子と高分子の出会い* | |
ポリプロピレン | -[CH2-C(CH3)H]n- | 代表的な高分子 | |
メタン | CH4 | メタン,エタン,エテン,エチン*,水,アンモニア,メタン,二酸化炭素* | |
リモネン | C10H16 | 香り分子と高分子の出会い* | |
C,H,Cl | 1,1,1−トリクロロエタン | C2H3Cl3 | 温室効果ガス |
p-ジクロロベンゼン | C6H4Cl2 | 化学物質過敏症情報 | |
クロロホルム | CHCl3 | 温室効果ガス | |
トリクロロエチレン | C2HCl3 | PRTR/新潟県のデータから* | |
ポリ塩化ビニリデン | -[CH2-CCl2]n- | 代表的な高分子 | |
ポリ塩化ビニル | -[CH2-CHCl]n- | 代表的な高分子,高分子の複雑な構造* | |
C,H,Cl,O | 2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン | C12H4Cl4O2 | ダイオキシン類の分子特性と毒性等価係数 |
C,H,N | アデニン:A | C5H5N5 | 遺伝子DNA/4種類の塩基* |
アニリン | C6H7N | ||
シアン化水素 | HCN | ||
ピリジン | C5H5N | 基礎有機化学13(pyridine) | |
メラミン | C3H6N6 | ||
C,H,N,Na,O | L-グルタミン酸ナトリウム | C5H8NNaO4 | アミノ酸 |
C,H,N,O | L-アスパラギン | C4H8N2O3 | アミノ酸 |
L-アスパラギン酸 | C4H7NO4 | アミノ酸 | |
L-アラニン | C3H7NO2 | アミノ酸 | |
L-アルギニン | C6H14N4O2 | アミノ酸 | |
L-イソロイシン | C6H13NO2 | アミノ酸 | |
L-グルタミン | C5H10N2O3 | アミノ酸 | |
L-グルタミン酸 | C5H9NO4 | アミノ酸 | |
L-チロシン | C9H11NO3 | アミノ酸 | |
L-トリプトファン | C11H12N2O2 | アミノ酸 | |
L-トレオニン | C4H9NO3 | アミノ酸 | |
L-バリン | C5H11NO | アミノ酸 | |
L-ヒスチジン | C6H9N3O2 | アミノ酸 | |
L-フェニルアラニン | C9H11NO2 | アミノ酸 | |
L-プロリン | C5H9NO2 | アミノ酸 | |
L-リシン | C6H14N2O2 | アミノ酸 | |
L-ロイシン | C6H13NO2 | アミノ酸 | |
アスパルテーム | C14H18N2O5 | 甘味物質の秘密 | |
アドレナリン | C9H13NO3 | 「亀-C-C-N」結合で見る脳と分子* | |
カフェイン | C8H10N4O2 | ||
キチン | -[C8H13NO5]n- | ||
グアニン:G | C5H4N5O | 遺伝子DNA/4種類の塩基* | |
ストレプトマイシン | C21H39N7O12 | 抗生物質分子データ集 | |
セリン | C3H7NO3 | アミノ酸 | |
タキソール | C47H51NO14 | 話題の制がん剤・抗がん剤 | |
チミン | C5H6N2O2 | 遺伝子DNA/4種類の塩基* | |
テトロドトキシン | C11H17N3O8 | 話題の農薬/トルネード(インドキサカルブ)* | |
ナイロン66 | -[NH(CH2)6NHCO(CH2)4CO]n- | 代表的な高分子 | |
ニトログリセリン | C5H5N2O9 | ||
尿酸 | C5H4N4O3 | ||
尿素 | CH4N2O | ||
C,H,N,O,Fe | ヘム | C34H32N4O4Fe | 参考:ヘモグロビンの部分構造例* |
C,H,N,O,S | L-システイン | C3H7NO2S | アミノ酸 |
L-メチオニン | C5H11NO2S | アミノ酸 | |
ホタルルシフェリン | C11H8N2O3S2 | ||
C,H,Na,O | ドデシル硫酸ナトリウム | C12H25NaO4S | 界面活性剤の種類 |
C,H,NaO,S | ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム | C18H29NaO3S | 界面活性剤の種類 |
C,H,O | L-アスコルビン酸 | C6H8O6 | 水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン |
L-メントール | C10H20O | 香りの分子事典(l-メントール),2001年度ノーベル化学賞 | |
α-トコフェロール | C29H50O2 | 水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン | |
アスピリン | C9H8O4 | アスピリンとスーパーアスピリン* | |
アセトアルデヒド | C2H4O(CH3CHO) | 化学物質過敏症情報 | |
アミロース | -[ (C6H10O4)-O-]n- | 代表的な高分子 | |
エタノール | C2H6O(CH3CH2OH) | 解糖と発酵* | |
エピガロカテキンガレート | C22H18O11 | ||
オレイン酸 | C18H34O2 | ||
キシリトール | C5H12O5 | 甘味物質の秘密 | |
クエン酸 | C6H8O7 | ||
グリセロール(グリセリン) | C3H6O3 | 油脂と石けん* | |
グルコース(ブドウ糖) | C6H12O6 | 甘味物質の秘密,解糖と発酵* | |
クレゾール | C7H8O | 香りの分子事典(p-クレゾール*;他にo-体,m-体) | |
ゲラニオール | C10H18O | 香りの分子事典(ゲラニオール*) | |
コレステロール | C27H46O | ステロイドホルモンの生合成と代謝* | |
サリチル酸メチル | C8H8O3 | 香りの分子事典(サリチル酸メチル*) | |
ジャスモン | C11H16O | 香りの分子事典(ジャスモン*) | |
スクロース | C12H22O11 | 甘味物質の秘密 | |
ステアリン酸 | C18H36O2 | ||
セルロース | -[ (C6H10O4)-O-]n- | 代表的な高分子,,形状記憶(形態安定)衣料のしくみ* | |
ドコサヘキサエン酸 | C22H32O2 | ||
バニリン | C8H8O3 | 香りの分子事典(バニリン*) | |
ピルビン酸 | C3H4O3 | 解糖と発酵* | |
フェノール | C6H6O | ||
フェノールフタレイン | C20H14O4 | フェノールフタレインのpH変化による構造と色の変化* | |
フルクトース | C6H12O6 | ||
ポリエチレンテレフタレート | -[OCH2CH2OOC-(C6H4)-CO]n- | 代表的な高分子 | |
ポリメタクリル酸メチル | -[CH2-C(CH3)(COOCH3)]n- | 代表的な高分子,Chimeによる高分子の表示* | |
ホルムアルデヒド | CH2OHCHO | 化学物質過敏症情報,形状記憶(形態安定)衣料のしくみ* | |
ボンビコール | C16H30O | ||
メタノール | CH4O | ||
リノール酸 | C18H32O2 | ||
レチナール | C20H28O | モノはなぜ見える/レチナール,ビタミンA,カロチン* | |
酢酸 | C2H4O2 CH3COOH | 酢酸分子の形と軌道* | |
酢酸イソアミル | C7H14O2 | ||
乳酸 | C3H6O3 | 光学異性体*,解糖と発酵* | |
没食子酸 | C7H6O5 | ||
C,H,O,Na | ドデカン酸ナトリウム | C12H23O2Na | 界面活性剤の種類 |
C,H,O,S | メルカプト酢酸 | C2H4O2S | |
C,H,S | チオフェン | C4H4S | |
C,O | 一酸化炭素 | CO | |
二酸化炭素 | CO2 | 水,アンモニア,メタン,二酸化炭素*,分子振動/二酸化炭素と水*(Jmol版) | |
C,S | 二硫化炭素 | CS2 | |
H | 水素 | H2 | |
H,Cl | 塩化水素 | HCl | |
H,N | アンモニア | NH3 | 水,アンモニア,メタン,二酸化炭素* |
H,N,O | 硝酸 | HNO3 | |
H,O | 水 | H2O | 水,アンモニア,メタン,二酸化炭素*,分子振動/二酸化炭素と水*(Jmol版) |
Na,Cl | 塩化ナトリウム | NaCl | |
O | オゾン | O3 | |
酸素 | O2 | ||
N | 窒素 | N2 | |
S,O | 二酸化イオウ | SO2 |
■その他の展示例
b 鏡の国のメントールはどんなにおい?
※参考:2001年度ノーベル化学賞/不斉触媒合成
c 原子の性質を決める電子の雲
※参考(Jmol形式で原子軌道を参照できる英文ページ;スケールは不正確):Atomic Structure (Steve's Place)
d SI単位における基本単位
左から,長さ(メートル m),質量(キログラム kg),時間(秒 s),電流(アンペア A),熱力学温度(ケルビン K),光度(カンデラ cd),物質量(モル mol)
※SI単位の資料例:国際単位系パンフレット(産業技術総合研究所),単位の読み方辞典(音訳の部屋)
e グリーン・サステイナブル・ケミストリーとは?
※参考(本ページ作者によるグリーン・ケミストリーについてのコラム補足資料):『くらしと環境問題 緑の化学』(新潟日報,2003/11/24掲載)
f 細胞のはたらきに関する展示(1F,地球の多様な生き物たち);光合成,タンパク質合成,DNA複製など
※参考サイト例:Webラーニングプラザ(科学技術振興機構),細胞生物学(東京医科歯科大学),ビジュアル生理学
■国立科学博物館見学の参考情報:IDカードPDA参照
新館に入場する前に,受付でICカード・IDカードを受け取って,場内の展示情報端末のセンサーにICカードをタッチすると見学した場所が記録され,持ち帰ったIDカード記載のID・パスワードにより,国立科学博物館サイトに接続するとそれを確認することができます。以下は筆者が2005/03/25に回ったB3Fの展示です(見学してカードタッチしなかったところもあります)。
★「恐竜博2005 〜恐竜から鳥への進化〜」(2005/03/19-07/03開催)でティラノサウルス“SUE(スー)”に会おう!
★引き続き2005/07/16-09/25は名古屋会場など国内巡回 → asahi.com 恐竜博2005参照