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●データ引用:永原吉弘・黒河伸二,『私のくふう/中学校選択理科における試み −果物の香りをつくる』,化学と教育,2000年8月号,p.540

◆ 果物の香りをつくる/エステル類ほか ◆
(2000年8月28日掲載)
◎秋は果物の季節。桃,ナシ,ブドウ,リンゴ,…。おいしくて瑞々しい果物が私たちの味覚を楽しませてくれます。そしてそれぞれの香りも独特で,とてもさわやかな気持ちになります。
 化学の世界で果物の香りといえば,まずエステル類です。-COO-というエステル結合をもつ化合物の総称で,中学・高校の実験でもエステルの合成はよく取り上げられます。
 今回取り上げた“私のくふう”欄の実験では,自分たちで合成したエステル類と市販のエステル類・アルコール類などを混ぜて,生徒達にいろいろな果物の香りを調合してもらうという楽しいものです。以下ではその中から,ブドウの香りの調合方法を示しました。
(詳しくは上記雑誌の解説を参考にしてください)

調合量/滴*分子モデル

化合物名(橙字がエステル類)

● 7
Electrostatic Potential  Lipophilic Potential

酢酸エチル

● 7
Electrostatic Potential  Lipophilic Potential

アントラニル酸メチル

● 2
Electrostatic Potential  Lipophilic Potential

ケイ皮アルコール

● 1
Electrostatic Potential  Lipophilic Potential

酪酸エチル

● 1
Electrostatic Potential  Lipophilic Potential

イソ吉草酸ペンチル

* それぞれをプロピレングリコールで5倍に薄めたものを駒込ピペットで調合(ろ紙上に滴下)


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