※本ページは第18回カフェの報告ページです。
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永田さんからPR:
鮮新世(500〜200万年前)における日本海は閉鎖的な海域となり、北方から流れ込む寒流の影響を受けた冷水系の貝類が生息する寒冷な海域であったとされてきました。しかし、近年の調査では暖流系種貝化石も認められる例があり、日本海への対馬暖流の流入が示唆されています。これまで暖流系種についての調査が行われていなかった南魚沼市鎌倉沢川流域の地層を精査して発見した稀少な「不整合」、および発掘した貝化石群の同定・整理の結果を通して明らかになった鮮新世日本海の姿をご紹介します。
後半は、趣味として取り組んできた鉱物・化石採集の楽しさやノウ・ハウをお伝えします。新潟県は地球からの宝物でいっぱい。あなたもきっとハンマー片手に野山に出かけたくなりますよ!
左から,海岸ヒスイ(ヒスイ海岸),アンモナイト(境川上流),オパール(西会津)
【カフェの記録】
2009年最初のカフェ開催です!
永田さんの研究に耳を傾ける
道なき道を行き体力勝負の調査
スタッフにも好評だった豆知識:地層の整合と不整合
発見した暖流系の貝化石
命がけで運んだ重量級アンモナイト化石
後半は楽しいヒスイやオパールの採集のノウハウ
〔左〕ヒスイの主成分はヒスイ輝石 NaAlSi2O6とされ,不純物で色が変化
〔中〕ヒスイ(jade)(Na2O)(Al2O3)(SiO2)2の結晶構造
〔右〕参考:曹長石NaAlSi3O8の結晶構造(ヒスイ輝石は曹長石が変化して生成するとされる)
ヒスイ採集で大事なのは独特の光を見分ける眼力と愛用ツールを使いこなすスピード
参加者一同すっかり鉱物・化石採集に出掛けたくなりました!
●スタッフ