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STEP 9
下地を塗る前に、つなげてみます。 50~70センチの人形の場合、3本丸のゴムを使います。 それ以下の場合は2本丸、それ以上は4本丸が適当です。 長さはフックからフックまでの長さの約半分。 足首から首までのゴムは2重にします。 先を曲げたピアノ線にゴムをひっかけて、順に通していきます。 足首から首までのゴムは、両足から順に上に通していき、胴体上の首のところでいったん横にわたした割り箸等で止め、それから頭部のフックにゴムの輪部分をひっかけます。 | ![]() ![]() |
手の部分は、片方の手首から、もう片方までゴムをひっぱります。 肘から肩を通すときは、ピアノ線を曲げて通します。 人形が大きいと、ゴムの張力も強いので、かなりの力がいります。 全部つないだところ。 バランスよくつなげた場合は、支えがなくても人形は直立します。 バランスの悪いところ、関節がうまく動かないところなどをチェックして、この段階でなおします。 ボールと受け皿は、このあと下地をぬると厚みがでるので、余裕をもって動くようにします。 | ![]() |
現在Dollhouse Noahの人形の下地は、全て胡粉(貝の粉)を使っていますが、上手に胡粉を練るのは、時間・労力・技術を要するので、ここではモデリング・ペーストを使います。 モデリング・ペーストは画材店等で入手できます。 ペーストを適量、一対一の割合で、水に溶き、泡立たないように静かに混ぜます。 時間をかけて塗っていくうちに、ペーストの水分が蒸発して濃くなるので、時々霧吹きで水分を補給します。 | ![]() |
大き目のはけで、静かに塗っていきます。 最初は、表面につきにくいですが、筆先をこするのでなく、ペーストを置いていくような感じで、すきまなく埋めていきます。 ひととおり塗って、表面がべとつかない程度に乾いたらまた塗る、を3~4回繰り返します。 | ![]() |
これは、発泡スチロールの固まりに竹串をさして、乾かしています。 厚めの板に穴をあけて、竹串や針金をさしてもよいです。 大きい人形の胴体などは、上からつる場合もあります。 ペーストを塗ると重くなってくるので、ひっくり返したりしないように注意。 | ![]() |
ペーストを塗り終わったところ。 小さい人形の場合は、厚く塗りすぎて顔の細部がつぶれないように、控えめにします。 表面の凹凸がひどい場合は、ペーストを薄めにしてさらに塗って調整します。 表面がしっとりしている程度に乾燥したら、紙やすりでひたすら磨きます。 最初は粗目で、最後は、400番くらいの細かいもので、完全になめらかになるまで、磨きます。 表面のペーストがはがれたりした場合は、その部分に濃い目のペーストをつけて乾燥させてから、また修正します。 顔は、彫刻刀で形を整えます。 | ![]() |