『せたがやスタ研ニュース』20号【現状と今後】

 現状と今後の展望
  
取り扱うべきか、様子を見るべきかc Jデビットが3月6日から本格稼働

 9月の全体会で、参加者に今後の展望などを述べてもらった。そのうち、現状報告や抱負を本欄で紹介する。

■徹底しているオオゼキのポイントサービス 中里通り振組
 スタンプの売り上げがかなり落ち込んでいる。環7にスーパーのオオゼキが出て夜12時まで営業しており、それに対抗してマルエツも午前1時までに営業時間を延長するなど、スーパー同士の競合が激化し、商店街がそのあおりを受けている。
 オオゼキは、ポイントカードに力を入れていて、3倍、5倍サービスをしょっちゅうやっている。うちに来るお客さんの中には「オオゼキは安いし、ポイントカードも出る。行きなさいよ」と勧める人もいる。
 朝などうちの前を通って中年のグループが列を組んで行く。すぐに買い物ツアーとわかる。目玉を買うつもりだろうが、それでは終わらないだろう。するとうちの商店街で買い物する分が減る。
 「スーパーでは、5倍セールなどの時、特価品でも必ず同じサービスをする。商店街では、これはだめよ、と言われがっかりする」と言うお客さんがいるが、言ってくれる人はまだいい。だまって商店街の店を利用しなくなるお客が出るのが恐ろしい。
 うち(家電販売店)では土曜日曜2倍と土曜だけ2倍を隔週でおこなっているが、これを3倍にすることも考えている。

■リニューアルを準備 祖師谷南振組
 来年6月、祖師谷大蔵駅前に10階建てのビルができ、小田急OXが出店するので、多くの店に危機感はある。
 対策の1つとして、今の商店街スタンプの魅力を高めたい。そのために、事業のリニューアルをすると共に加盟店拡大に努めたい。

■あかりを見つけたい きぬた本村振組
 鮮魚店がなくなるなどで人の流れが少なくなっていて、厳しい状態。スタンプも開始1〜2年はよかったが、3年目の今年は急減している。特に、加盟店での台紙の買い物が少ないのが気になる。何とかあかりを見つけたい。

■販促グッズと考え、率先して出すことから 用賀振組
 売り上げは低迷している。用賀の場合、スタンプ事業部と売り出し事業部が分離していて、中元や歳末は商店街全体の福引券を出している。その間はスタンプを中止している。このへんも課題だ。
 加盟店の比率が少ないが、スタンプは販促のグッズと考え、まず自分たちで積極的に出していかないと未加盟の店もなかなか入ってくれない。
 また、いまだにスタンプの使い方を知らないお客さんもいる。よく説明することが重要だと思う。

■地域のスタンプはひとつになればいいのだが 恵泉通り中央会
 うちの加盟店は10店ぐらいで売り上げも少ない。これまで何度もやめようかと話をした。しかし、熱心に集めているお客さんがいるからやめられない。経堂はスタンプ混戦時代。3つの商店街、3つのスーパーが別々にスタンプやポイントサービスをしている。 7月に経堂地区の商店街が初めて合同イベントを実施したが好評だった。お客さんのためにはスタンプも、合同でできればいいのだが。

■4年目から減少傾向、再活性化の道を探りたい 松陰神社松栄会振組
 スタンプは89年6月に開始、3年目で年間発行額が3000万円近くまで伸びたが、その後は減少傾向。
 きちんとスタンプを出さない店が増えているのが悩みだが、この研究会でいいものを吸収して、何とか再活性化させたい。

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