『せたがやスタ研ニュース』20号【視察】
視察参加者 募集 |
スタ研&青年部視察参加者募集中 スタンプと商業集積の研修&御殿場牛と高原ビール日帰りの旅 |
それから1年1カ月後の98年3月に共同店舗(愛称エピ・スクエア、以下エピと略)を予定通り開店させた。 エピは、開業1年間は採算点ギリギリの年商7億円を達成、この間にいろいろ改善し、今年の4月から9月までの売り上げは前年比40%増と順調、森の腰商店街には食料品など競合する店舗もあるが、それぞれ差別化に努力し、商店街全体としての集客力も高まっているという。エピの平日の来店者は平均1200人、休日は1500人。 エピは、商店街のスタンプ(モコチップ)も積極的に活用、販促に役立てているという。このため、この数年落ち込んでいたスタンプの売り上げも上昇傾向にある。 商店街としても、道路整備とブロックごとに商業集積を強化する計画を進めている。 【商店街の概要】 |
kヲ組森の腰商栄会の歩みとエピ・スクエア開店まで
1956年4月 |
森の腰共済会設立。敷地3,234平米を取得、市に貸与し市営住宅を建設してもらう |
1964年11月 |
森の腰共済会を協組森の腰商栄会に改組。新たに1,650平米を取得。国立中央青年の家官舎敷地として貸与。商栄会は不動産の管理が中心で商店街活動は殆どせず |
1973年10月 |
森の腰商店街青年部を設立(商栄会とは別組織) |
1978年4月 |
御殿場市最初のアーケード(246号沿いの一部)を完成 |
1982年5月 |
森の腰商店会設立、森の腰商店街青年部は同商店会に編入 |
1989年5月 |
コミュニティマート構想の指定でCI事業に着手 |
1990年7月 |
青年部がモコチップの愛称でスタンプ事業を開始 |
1991年2月 |
青年部がスタンプ運営組織として株式会社アクティブモコ(以下、モコと略)を設立。以後ほぼ順調に推移 |
3月 |
森の腰商店会、CI報告書提出、活性化10年計画 |
1992年6月 |
中小商業活性化基金補助事業で統一ショッピングバッグ作成に着手。環境保護キャンペーン開始 |
10月 |
協組森の腰商栄会に、地元製材所跡地の取得要請。地主と交渉開始する一方、市、商工会等と協議、会合や視察を延べ40数回 |
1993年1月 |
協組森の腰商栄会が臨時総会、土地取得承認、まちづくり会社構想を提案 |
5月 |
土地取得仮契約 |
7月 |
御殿場まちづくり(株)出資者募集開始、8月に65名の個人・法人が総額8,600万円を出資(1口100万円。うち、商栄会組合員は60名)。 |
9月 |
P森の腰企画設立 |
1994年1月 |
御殿場まちづくり(株)設立(資本金8,600万円) |
3月 |
活性化基本構想まとまる。実施計画策定に向け始動 |
〃 |
(有)森の腰企画、土地取得本契約 |
6月 |
森の腰商店会、協組森の腰商栄会と合併 |
11月 |
活性化基金補助事業で街路灯40基完成 |
1995年4月 |
まちづくり会社・中小商業活性化基金補助事業で基本設計着手 |
1996年2月月 |
まちづくり会社、基本設計事業報告書完成 |
〃 |
中小企業事業団の第1回事前指導受ける |
7月 |
中小企業事業団の第2回事前指導受ける |
10月 |
大店法第三条の届け出 |
12月 |
御殿場まちづくり(株)、資本金を1億円に増資(テナント会が1,400万円追加) |
1997年1月 |
(有)森の腰商事設立(SCの惣菜・日配品・一般食品担当) |
〃 |
大店法第5条の届け出 |
〃 |
中小企業事業団の本診断受ける |
3月 |
診断勧告対応書の提出 |
〃 |
御殿場市、第1回出資1億円 |
5月 |
小売商業振興法の認定書受理(申請は前月) |
7月 |
御殿場市、第2回出資1億円 |
10月 |
中小企業事業団、2億円出資決定 |
1998年3月 |
森の腰SC、エピ・スクエアオープン |
cGピ・スクエアの概要
敷地面積 | 3,132平米(一部借地) |
延床面積 | 2,165平米 |
店舗面積 | 825平米 |
駐車場 | 平面と地下合わせて63台 |
構造 | 鉄骨(地下1階、地上2階) 1階は店舗、イベント広場、事務所、バックヤード、2階は多目的ホール、会議室2室 |
取扱品 | 鮮魚・寿司、青果・米、精肉、名産・菓子、ファーストフード・アイス・ベーカリー、ファンシー、一般食品・惣菜・日配品 |
出店者 | 7社。(協)森の腰商栄会の組合員6社とその6社が共同出資した有限会社1社 |
定休日 | 毎月第2・4水曜日 |
営業時間 | 午前10時〜午後8時 |
n窓
投資額 | 土地取得費 4億4,445万円 建物建設費 3億1,272万円 設備費 4,462万円 構築物建設費 4,218万円 開業費ほか 5,166万円 合計 8億9,566万円 |
資金調達 | 出資金 5億円 中小企業事業団 2億円 御殿場市 2億円 地元中小企業者 1億円 高度化資金 3億8,133万円 市補助金 1,433万円 合計 8億9,566万円 |
ccRチップの流れ
1973年10月 |
森の腰商店街青年部を設立(商店会とは別組織) 商店街のイベントや飲みニュケーションを活発に展開 |
1982年5月 |
森の腰商店会設立。青年部OBが増えてきたため、彼らが商店街活動をする受け皿として。青年部もこの時に同会の傘下に入る(当時の親会、協組森の腰商栄会は不動産管理が主で商店街活動は殆どしていなかった) |
1989年5月 |
森の腰商店会、コミュニティマート構想の指定でCI事業に着手。同構想の一環として、リーダー養成講座を90年1月までに3回実施 |
1990年1月 |
3回目の講座で烏山駅前通り振組・桑島俊彦副理事長(当時)の講演を聞き、すぐに青年部役員がスタンプ実施を決断 |
1990年7月 |
親会を説得、「青年部が全責任を持って実施する」ことで参加店を勧誘、約80店の参加(1万円の加入金)で、モコチップの愛称でスタンプ事業を開始。地元金融機関から800万円借り入れ、事務所設立やパート職員2人の雇用ほか立ち上げの資金とする |
1991年2月 |
スタンプ事業は予想以上の成績で、半年間で3,000万円以上を発行したため、借入を完済、スタンプ運営組織として青年部が資本金30万円で株式会社アクティブモコ(以下、モコと略)を設立(6人が各5万円出資) |
5月 |
モコ、各種保険や軽印刷でのサービスを開始 |
〃 |
加盟店及び商栄会組合員対象にFAXネット構築(モコがFAXを斡旋、50店が新たに導入) |
1993年 |
協組森の腰商栄会、御殿場まちづくりMの事務局も、当面モコが担当することに |
8月 |
モコ、御殿場まちづくり会社へ500 |
1996年 |
資本金を1,000万円に増資(株主は41名)。役員は代表取締役社長1名、会長1名、取締役7名、監査役1名 |
1997年2月 |
ホームページ開設 |
ccRチップの仕組み
有効期限 | 無期限 |
進呈単位 | 100円 |
満貼り台紙 | スタンプ400枚(98年3月末までは300枚)500円で加盟店での買い物、イベント、ハイウエイカード・オレンジカード・遊園地券などと常時交換 |
負担額 | 加盟店は事務局から1万枚2万円(@2円)で購入する |
換金 | 事務局に回収した台紙を持っていくと翌日、振込 |
加盟店 | 79店 |
主な販促 | 毎月のラリー、夏と暮れの抽選売り出し、常時交換、牛の丸焼きバーベキューやTDL招待など |
ccRチップの発行・回収(数字は万円)
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1期(1991年) |
6,662 |
2,208 |
40% |
1,820 |
2期(1992年) |
7,436 |
3,231 |
52% |
1,821 |
3期(1993年) |
7,287 |
3,970 |
65% |
1,185 |
4期(1994年) |
6,643 |
3,102 |
56% |
1,324 |
5期(1995年) |
5,982 |
3,198 |
64% |
896 |
6期(1996年) |
5,605 |
3,837 |
82% |
1,170 |
7期(1997年) |
5,077 |
3,654 |
86% |
789 |
8期(1998年) |
5,835 |
3,819 |
105% |
588 |