『せたがやスタ研ニュース』21号【NEWS & REPORT】

歳末売り出し関連

■喜多見振組
末等は100円かスタンプ50枚
 喜多見振組は、12月13日から23日まで3倍セールを実施(振組から1倍分を補填)。19〜23日に抽選所を開設、 19日には餅つき大会を実施。
 抽選はスタンプ70枚貼りのイベント台紙で1回ないし通常の350枚貼り台紙で5回できる。景品は区内共通商品券1万円分の特賞、以下4等までは区内共通商品券、末等は現金100円かスタンプ50枚。前回は末等が現金20円かスタンプ10枚だったのを、今回は上位景品を減らして、末等を充実させた。
 抽選総本数は1万2000本で、うち通常台紙の分が9000本強。[石井氏報告]

70枚貼りの特別台紙をつくったが、抽選の8割は通常台紙だったという

■下高井戸振組
4回目の歳末特別企画

 下高井戸振組では、今回もスタンプ台紙で買える商品のみを掲載する共同カタログをつくり、事前申し込み制の売り出しを実施した。96年の歳末から毎年中元と歳末時に実施している。
 カタログには50店が3品ずつの推奨品を広告。カタログはスタンプ事務局の手作りで約5000部を参加店を通じて配布。
 カタログ広告料は無料、参加店がカタログ注文を受けて回収した台紙には1冊あたり300円の助成をしている。
 今回の回収台紙は約7800冊で、昨年より減少。スタンプの売り上げは減っていないが、手持ちの台紙を持つ消費者が減っているのでは。
 回収トップは酒屋、次いで米屋など上位は常連。
 また、コミュニティー会館(商店街会館)1階をカタログ掲載品の展示コーナーとした。[岩切氏報告]

■烏山駅前通り振組
進む台紙の買い物利用傾向
 烏山駅前通り振組のクリスマスセールでの 99年の抽選本数は約 万本。同じ日数の 98年より1万本ばかり減少。
 景品はこのところ共通商品券中心。いろいろ使えるので一番いい。
 スタンプイベントは、直接買い物に使える企画に人気が高まっている。
 劇団四季『ライオンキング』チケット交換会を12月に開いたが、これまでは受付後すぐに定員に達したのに今回は2、3日かかった。落語やコンサート、旅館などの交換も同様だった。
 一方、12月下旬のわくわくチャンス(スタンプ台紙抽選会)はすごい行列で、2日で5000冊の定数を1割増やしたほどの人気。[田中氏報告]

■経堂振組
11月11日11時に抽選会
 経堂振組は、スタンプ5枚を貼ると応募できる抽選会を実施。事前に、応募用紙と応募箱を各店で用意、スタンプ5枚を応募用紙に貼り、それを投票するだけ。1人で何枚でも応募できるようにした。
 応募総数は約6600件。空くじもあるが、景品は1万円以上の商品ばかり。抽選会は11月11日11時11分11秒に始め、その前には集まった人でカウントダウンをした。抽選は来街者約30人に依頼した。[山本氏報告]

■桜新町振組
駅前で2000年のカウントダウン
 桜新町振組の歳末セールは、満点カードによる抽選。特賞は現金10万円、末等は500円。抽選本数は若干98年より増えたのではないか。
 12月31日の深夜から駅前で2000年カウントダウンをやる。その時は甘酒や樽酒、豚汁を振る舞う。
 年々イベントが増えているが、新しいスタッフがなかなか増えず、逆に、これまで積極的だった人が代替わりなどで、それほど出られなくなるなどで、役員は疲れてきている。[渡辺氏報告]

■千歳船橋振組
期間中2倍セールに抽選会
 千歳船橋振組は、12月7〜18日にクリスマスポイント2倍セール(2倍とも各店の負担)、19日にわくわく抽選会と餅つき大会を実施した。
 わくわく抽選会は、98年まで2日にわけて夏と歳末の2回ずつやっていたが、今回の歳末は1日でやり、交換枚数は900本(98年は800本)。
 餅つきは、場所を表通りに変えたこともあって、模擬店と合わせ例年以上に盛況だった。
 今年度のポイント売り上げは前年比10%増ぐらいのペース。加盟店もボツボツだが増え、消費者にもだんだんポイントカードが認知されてきている。[石田氏報告]

■三軒茶屋銀座振組
福引券とポイント両方進呈
 三軒茶屋銀座振組では、歳末福引売り出しをポイント加盟店以外の店も含め商店街全体でやっているが、今回の売り上げはよくなかった。
 ポイント加盟店には福引券の買い上げ分の3分の2のポイントを補填し、歳末期間中も、ポイントも出してもらうようにした。今後は、お客さんにどちらかを選んでもらうことも検討。
 10月から始めたポイントカードは、徐々に浸透している。うちでも7割ぐらいのお客さんがカードを持って来る。
 カード開始後、近隣地域の1店が加盟。24時間営業をするスーパーが近くに増え、影響を受ける店が出ていて、ポイントカードに興味を持つ店が増えている。新年から本格的に勧誘していきたい。[笠井氏報告]

■明大前振組
スタンプ加盟店のみのセールに
 明大前振組では、歳末セールは従来までは、スタンプ未加盟店も含め振興組合の主催としていたが、今回からスタンプ会加盟店の主催とした。これは経費の大半をスタンプ加盟店が負担することから。
 このため、「福引参加店数は若干減ったが、1店あたりのスタンプ売り上げは多少増え、加盟店の差別化にはプラスになり、2店ぐらいが新たに加盟しそう」。 
 また、12日の、つき大会では昨年より2割多い360キロの、を3つの臼でついた。朝の9時半ぐらいから夕方までつきっぱなし。女性部と青年部などから120人ぐらいが協力した。
 ただ、餅つきで張り切りすぎ、2日後から開設した抽選所では、「みんなバテバテで困った」。[本杉氏・五十嵐氏報告]

明大前振組の歳末特別謝恩セール店頭チラシ

■経堂振組
色違いスタンプから抽選券に
 経堂振組の歳末売り出しは3000円買い上げごとに抽選券を出す方式。スタンプ未加盟店も参加する。景品は全て金券で、特賞の1万円が50本、末等はスタンプ10枚。以前は色違いのスタンプを出していたが、問題があるというので、数年前から抽選券方式に。
 期間は半月ほどで以前に比べ最近は短くしている。[山本氏報告]

■中里通り振組
抽選は大幅減、スタンプ好調
 中里通り振組の歳末福引売り出しの抽選(スタンプ台紙による)本数は前年に比べ大幅減少した。景品内容などはあまり変わらないし、抽選日も前年の1日から2日に増やし、チラシもB4判をB3にしたにもかかわらず。
 一方で12月のスタンプ売り上げは好調だ。これは、チラシの裏に各店がスタンプ5倍、10倍などの広告を掲載したこともあって、売れた店が多かったからでは。
 11月はかなり悪かったので、多少安心できる材料だが、魚屋さんや酒屋さんがやめることになった。厳しい。 [徳世氏報告]

■「店主は福引所に顔を見せ、存在を訴えるべき」 区内某商店会販促スタッフの話
 「歳末福引売り出しの最終日。多くのお客さんが集まっている。ところが、福引所には事務員とバイトの人だけ。商店会の役員は誰も顔を出していない。200万円からお金をかけているのに、お客さんには誰がサービスしているのかわからない。そんな無駄なことはないじゃないですか。商店街ではやっぱり店主の顔が見えなくては。それで、役員にかたっぱしから電話して来てもらったんです。
全く何のための福引なんでしょう…」という電話の声にはため息がまざっていた。

■お客の反応大きかった2000年問題
 中里通り振組で電器店を経営する徳世勇次郎氏は、昨年12月は2000年問題で悔しい思いを何度かしたという。12月に入って、「石油ストーブや乾電池などの注文が殺到したのに、品切れで応えられなかった」ためだ。
 悔しいのはそのためだけではない。明らかに、あちこちの店で断られた後とわかる、初めて電話してくるお客さんが何人かいたことだ。

その他のニュース

■明大前振組
会館建設し、ホームページも
 明大前振組では、来年度に専用の商店街会館を区の協力も得て建設する見込み。その際には金融機関からパソコン一式を寄贈してくれるという話もあり、ホームページも立ち上げたい。[本杉氏報告]

■千歳船橋振組
スタンプラリーに133人
 千歳船橋振組で実施した11月のスタンプラリーは、5店以上各500円以上買い物した人は133人(去年は96人)で、うち46店全店回った人は1人。
 地域振興券の時に5倍セールをやったが、よかったので新年度も検討したい。[石田氏報告]

■烏山駅前通り振組
11月23日の感謝祭で抽選
 烏山駅前通り振組は、11月23日に恒例のスタンプ感謝祭を実施。今年は、太鼓フェスティバル、輪島市の伝統的な祭りで使われるキリコのパレード、そして『ダイヤスタンプ35周年記念ビッグボーナスチャレンジ』と銘打った抽選会などを目玉とした。
 抽選会(9月26日から11月14日の応募期間にスタンプ10枚を貼った応募用紙3万969枚が集まった)の景品は、オーストラリア旅行や札幌雪まつり招待など。

■山下振組
招福イラスト入りスタンプ案内

 山下振組の山下スタンプサービス会では、日本髪の女性と招き猫のイラストをスタンプ案内パンフ表紙やチラシなどに活用している。

漫画家の杉浦幸雄氏のイラスト入り
スタンプ案内(内側が台紙)

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