その1 |
烏山駅前通り振組
500円よりスタンプ45枚c 台紙10倍セールで約2万冊回収 |
「500円のプレミアムをもらうのと、350枚貼り500円のスタンプ45枚をもらうのではどっちが得?」。 烏山の消費者は、スタンプ45枚64円分を選んだ。同振組が2月から3月にかけて実施した『ミレニアム1000円セール』(通常500円の台紙が加盟店で利用する場合1000円で使える)と『台紙10倍セール』(台紙1冊を加盟店で使うと通常スタンプを5枚もらえるところが50枚)では、45枚のスタンプを選んだ消費者のほうが多かったのである。
『1000円セール』の場合は、チラシ1枚に交換シールが2枚印刷だけで有効期間も4日間だったが、10倍セールでは交換シール10枚で、希望者にはチラシを事務所で進呈したこと、期間が8日間だったことがあげられる。
このほか、『10倍セール』のチラシには、「古い台紙は年内限り」というお知らせを入れたことも一因と言う。そして10倍セールは、同振組では初の企画で消費者に与えたインパクトもそれだけ大きかったかもしれない。
ただ、10倍サービスなどは、800円セールや1000円セール同様、たびたびできることではない。ひんぱんに実施すれば、消費者がそれを当たり前と思ってしまい、通常のスタンプサービスや台紙交換、2倍3倍、600円セールなどのインパクトが薄れる可能性がある。
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スタンプが消費者に浸透していれば様々な企画が可能、という好例である。
名称 |
お年玉800円セール |
1,000円セール |
10倍セール |
期間 |
1月3日〜7日の5日間 |
2月3日〜6日の4日間 |
2月25日〜3月3日の8日間 |
方法 |
期間中加盟店で800円で使える |
期間中加盟店で1,000円で使える |
台紙1冊の買い物に通常5枚のスタンプを50枚進呈 |
シール |
チラシに2枚印刷 |
2枚印刷 |
10枚印刷(事務所でもチラシ進呈) |
回収台紙 |
6,916冊(うち770冊11%はICカード) |
11,302冊(うち1,282冊・11%はICカード) |
19,672冊(うち3,919冊・20%はICカード) |
組合負担 |
台紙1冊に300円で
2,074,800円 |
台紙1冊に500円で
5,651,000円 |
台紙1冊に約85円で
約1,672,000円 |
その2 |
御殿場市・(株)アクティブモコ
ファンの加盟店が中心に企画、巨人応援スタンプ
会全体と有志のダブルサービス |
イベントは自分たちが楽しまなくては。その精神で実施したのが御殿場市・(株)アクティブモコ(協組森の腰商栄会の青年部が中心となってつくったスタンプ組織)及びモコ加盟店有志の『頑張れジャイアンツ』セール。
同一試合で、松井、高橋、マルチネスの3人がホームランを打った翌日は全店スタンプ5倍、東京ドーム巨人戦のボックスシートに台紙10冊または現金1万円で1ペアを招待、4月25日の横浜スタジアムでの巨人・横浜戦観戦ツアーに台紙5冊で招待。
そして有志の店では、「巨人が勝った試合で松井がホームランを打ったらラーメン100円」等々のサービス。
さらに、「今年、巨人がリーグ優勝しなきゃ、社長((株)アクティブモコ)が坊主になります」という約束まで盛り込んだチラシが3月末に御殿場市および近郊にまかれた。
(株)アクティブモコでは、3月からイベントについては、「自分がやりたい企画を、委員会で、目的や効果、収支などについて説明。承認されたら提案者が責任を持って進める」ことにした。その第1号がこの『頑張れジャイアンツ』というわけ。
巨人ファンがメンバーの半分以上ということで、この企画を決めた会議は非常に盛り上がったという。
(株)アクティブモコの企画会議は、前半はノンアルコール、後半はアルコール自由という決まりになっているが、アルコールタイムにモコの社長は、「今年の巨人は負けるはずがない。万一リーグ優勝できなかったら坊主になるぞ」と勢いで口走ってしまい、それがしっかりチラシに印刷されてしまった。
応援セールの結果は? 次号で報告したい。
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