『せたがやスタ研ニュース』23号【NEWS & REPORT】
■東深沢振組 子供向け景品をつけたら、「商店街若返ったわね」 東深沢振組は4月1日、特設ステージでの踊りや模擬店などのほか、33回を数える、さくらまつりでは初めてのビンゴゲームを実施。キックボードやマウンテンバイクなど景品を子供・若者中心にしたら、お客さんから「どうしたの?商店街若返ったわね」と言われるなど、好評だった。 従来は、舞台での踊りが中心で、参加する方々には喜ばれるが、メンバーが高齢の女性に固定化していた。このため、小学生ぐらいの子供のいる家族など従来あまり参加しなかった客層にも喜ばれる企画を加えた。 [中村氏報告] ■烏山駅前通り振組 スタンプラリー、1298名が25店以上で買い物 烏山駅前通り振組は、恒例のスタンプラリーを3月25日から4月5日までの 日間実施した。1店で300円以上買うと、ラリー台紙にその店のスタンプを押し、その数に応じてスタンプを進呈する企画。 25店以上回ったお客は1298名で、昨年より2割程度増えた(昨年は10日間)。
■中里通り振組 予想を上回った抽選本数 中里通り振組は5月20日、スタンプ7周年記念イベントとして、満貼台紙で参加できる抽選会を実施した。抽選数は先着1000本としたが、足りずに急遽、買い物券300本を印刷・追加した。 同じような抽選会は過去にも何回か実施しており、1000本で大丈夫だろうと役員さんたちはみていたが、今回は、参加人数自体は従来と大差なかったが、プレステ2など景品の魅力のせいか、1人で何回も引く人が多く、中には120回も引く人もいたりして不足した。 [報告・徳世氏、茂木氏] ■祖師谷振組・下高井戸振組・烏山駅前通り振組 母の日セール 3商店会の母の日セール。台紙での抽選をした祖師谷振組、台紙にプレミアムをつけた下高井戸振組では、共に昨年より若干反応が悪かったという(烏山駅前通り振組は、昨年と違う企画だったので比較できず)。 祖師谷振組では、台紙3冊で最低でも1000円分の買い物券と新茶、茶菓子、カーネーションを進呈、組合としてはかなりサービスしているのだが、「プレゼントの分を買い物券に上乗せしたほうがいい」というお客さんが多かった。[上田氏報告]
■烏山駅前通り振組 盆踊りからよさこい踊りへ 烏山駅前通り振組は、8月初めの夏まつりで、初めてよさこい踊りを実施する。このため、参加チームを募集中。「これまでの盆踊りはダサイ」という消費者の意見などから、札幌などで人気を集めている「よさこい踊り」を実施することにした。 ただ、初めてのことで、ノウハウがないため、5月末に町田市で開かれたよさこい踊りを役員らで見学してきた。 ■中里通り振組 表通りに事務所を移転 中里通り振組は、5月末に事務所を移転した。それまでの事務所は人通りの少ない脇道、しかも2階だったので、抽選会などにも使用できなかったが、新事務所は商店街の中ほどで、1階で広さも約40平米と広くなり、イベント会場としても利用できる。元は花屋で1年近く空き店舗だったのを「破格の条件」で借りた。 ドアをつけ、内装工事もした。将来は、パソコンなども入れ、本格的な事務所にする予定。 ■下高井戸振組 目新しいイベントに注目集まる 下高井戸振組では、さくら祭りの会場で珍しいイベントを実施した。大きめの電話ボックスほどの装置を設置した「ラッキーサイクロン」(次頁写真)は久しぶりにインパクトがあった。 縁日会場で使用されている「お楽しみ券」(50円相当)1枚で参加。装置の中に入ると風が吹き出して花びらに見立てた紙がグルグル舞い、つかんだだけが自分の物になるというもの。その券はスタンプ1枚券、5枚券、10枚券、20枚券、40枚券といろいろ。 スタンプ10枚分にもならなかった人から500枚分近くもせしめる子供までいて、差がつき過ぎることが欠点。行列が出来て、現場は大忙しになるが、キチンとしたルールづくりとその徹底で、楽しいイベントにできることは確実。 アメリカでは各種のドル札を舞わせて「現金つかみどり」としてより人気をさらっている。箱の中に手を入れるスタイルは良くあるが、人間ごとはいってしまう見ばえが、たくさんの人で賑わうイベント会場では多くの人の目を引き、楽しんでいただける。 [岩切氏報告] ■下高井戸振組 来年2月にハワイ旅行招待 下高井戸振組は、来年2月に実施するハワイ旅行申し込みを10月から受け付ける。定員は40名で、参加条件は満貼台紙150冊、100冊プラス現金5万円、50冊プラス現金10万円のいずれか。2年前の香港旅行は台紙60冊のみとしたが、今回は現金との組み合わせも可能とした。申し込み多数の場合は、台紙の多いほうを優先する。 行き帰りとも商店街を発着点にリムジンバスで送迎、豪華ホテル、現地では3日間を自由行動とする、などが特徴。[岩切氏報告] ■経済企画庁 「今年は厳しい」 経済企画庁あたりは、「大企業を中心に、設備投資も増え始め、景気は好転しつつある」という判断を発表しているが、多くの商店街では、「そんな実感はない。むしろ、厳しさは増している」という受けとめ方が多い。 実際、「人件費の圧縮や在庫の整理などで、利益率が上がってきた大企業が多いだけ。これからもリストラが進み、年金や健康保険、雇用保険などで国の財政悪化が予想され、消費は慎重になる」という見方も多い。 烏山駅前通り振組では、「去年は地域振興券での買い物にスタンプ5倍サービスなどを実施して、一定の盛り上がりを見せたが、今年はそのような要因がないので厳しくなりそう」(田中氏)という状況。 中里通り振組では昨年、オオゼキが近くに出店、同時に既存の大型店も営業時間を繰り下げたり、セールを増やすなどで、「有力な食品店を中心に売り上げが落ち込み、スタンプ発行額も2割近くダウンした」(徳世氏)という。 スタンプについては、「商店会全体の企画だけでなく、自店の販促のためにスタンプを活用する店が増えるかがポイント」(徳世氏)ということか。 |
世田谷区内共通商品券 7月からリニューアル
世田谷区振連では、昨年来、共通商品券のリニューアルについて研究してきたが、いよいよ7月から新システムで運営することになった。 従来の共通商品券との主な変更点は、 (1)デザインの一新 500円券2種類と1000円券4種類の6種類。サイズは従来の共通商品券と同じ。図柄は、全て線画で、世田谷線とキャロットタワー、世田谷美術館、区民まつりと馬事公苑前けやき広場など。また、視覚障害者にも判別できるように凸凹加工を施した。 (2)換金と販売手数料各2% 7月から加盟店は、消費者から受け取った共通商品券の換金に2%の手数料を負担する。新商品券だけでなく従来の商品券についても同様。 商品券は、区内消費者の贈答ニーズに応える意味があるが、発行額が多くなるほど印刷や事務処理費、プレミアム商品券のプレミアム分や宣伝経費などの負担がかかるため。全国の発行団体の大多数も手数料を徴収している。 また、商店会等で購入した商品券には販売手数料2%がつく。 (3)大型店でも取り扱い可能に 従来は、大型店対策ということで、大型店では扱えないことにしていたが、近年、発行額の増加、敬老祝いなど区の買い上げが増えると共に、「区内のどの店でも扱えるように」という区民の要望が高まっていることに対応するため。 一般商店同様、取り扱いを申し込んだ大型店のみ、販売・回収を認める。 大型店の手数料は4%とする。ただ、第2種大型店及び従来から参加していた大型店は2%とする方向。 当面、扱い店に内定しているのは大丸ピーコックなど。 * * 以上のリニューアル作戦で、中元歳末や冠婚葬祭、行事協力へのお礼など約600億円と言われる区内贈答需要を少しでも多く区内で確保する狙い。 cvレミアム商品券も同時販売 |