『せたがやスタ研ニュース』28号【NEWS & REPORT】

■烏山駅前通り振組
烏山が新機軸、えるも〜るサポーター制度、エコダイヤなど
 烏山駅前通り振組が今年からいくつかの新機軸を導入した。

■サポーター会議の設立
 1つは、消費者の生の声、提案を受けるための『えるもーるサポーター会議』の設立。
 イベントチラシの一角を使い告知したところ、11名の応募があった。
 4月に第1回の会合を開き、隔月に1回程度開催と決め、6月19日に第2回会合を開催したが、「隔月では間隔があきすぎる」という声もあって、3回目は7月に開催することにした。
 これまでのところ、サポーターからは加盟店の品揃えや接客、歩行環境、共同宅配、スタンプなど様々な問題が提起された。
 中には、商店街の事業部会にも参加したいと言う人もいて、サポーターの意欲は満々という。

■エコダイヤの発行
 最近、全国各地で『エコマネー』、『レッツ』などの名前で地域通貨が発行されている。主に、「自分の特技や時間を営利ではなく、ボランティアでお互いに提供しあいたい。その際に、何かを提供される側が「現金以外で気持ちを表すものがあるといい」ということから欧米を中心に広がっている。
 主な特徴としては、(1)特定の地域内の人たちが発行(2)地域内でのみ通用する(3)換金性はない、など。
 烏山では、ダイヤスタンプのデザインを25倍に拡大したものを新たにつくり、『エコダイヤ』と名付けた。
 これはスタンプ加盟店で50円として使えるほか、スタンプ台紙に貼ることも可能。
 振組としては、まちの清掃をしてくれるボランティアの人やえるも〜るサポーターへの謝礼、視察者への資料に加える(「販促資料研究」という烏山駅前通りの資料とエコダイヤ8枚をセットにして1000円とする)。

地域通貨として期待されるエコダイヤ


■葬儀社と提携
 また、同商店街には葬儀社がないが、今年の1月に、(株)JA東京中央セレモニーと、(1)地域内の住民の葬儀を同社が扱った場合は、ダイヤスタンプを出す(2)同振組の組合員が利用する場合は、値引きとスタンプの進呈のダブルサービスをする契約をした。



■物産展
三宅島応援物産展
 
下高井戸振組は、火山爆発で避難している三宅島島民を応援する物産展を3月31日と4月1日に、さくらまつりの一環として実施した。
 販売した物産はかまぼこやくさや、あしたば、火山灰でつくったコップなど。初日は雪のため中断したが、2日目は好天になり、売り上げ合計は約60万円。このほかカンパ活動も行った。
 販売員は商店会が時給1000円と交通費、弁当という条件で5、6人を地域から募集した。この経費は物産の売り上げから負担した。
 また、金目鯛の味噌汁100人分を三宅島の有志が、たつみ(商店街内の居酒屋)の厨房を借りてつくり、来場者にふるまった。
 企画・運営は三宅島阿古会という会が引き受けるので、商店会としては会場の設営や販売員の募集、宣伝などで協力する程度。
 三宅島応援イベントは、中里通りでも夏のイベントで実施する予定。

■ひとこと
  4月、5月、6月の全体会、運営委員会の出席者の発言から抜粋した。
cXタンプの使い方PR きぬた本村振組 渋沢氏
 満貼り台紙の使い方は台紙に印刷されているのだが、加盟店で買い物に使えることを知らなかったり、「加盟店で使うと悪い」ということで、銀行に預けたり、イベントに使う人が多い。
 会としてのPR不足なのか。加盟店の働きかけが弱いのか。それとも台紙を使いたくなる店が少ないのか?

b「い話を地元でどう浸透 下高井戸振組 上保氏
 スタ研などでいい話を聞いても、地元の商店会の役員や会員に話して理解してもらわなくては何もならない。
 伝える本人の熱意、説得力が大事だが、そういう声を聞き、検討し、いいと判断したら実行するような組織になっているかどうかもカギになる。
 それにはスタ研の会合などに、地元から多くの連中が参加するような仕掛けをつくることが重要になる。
 これまであまり参加していない若手や女性などをこの会に連れてくることで、従来からの参加者、新たな参加者、双方に刺激になるのではないか。

cXタンプ事業の評価基準を 桜新町振組・谷氏
 自分の商店会のスタンプ事業がうまくいっているのかどうかを判断する評価基準を勉強したい。そうじゃないと自分たちがやっていることは正しいのかどうかわからない。
 そういう意味で、6月の集中セミナーはタイムリー。その中から基準が出てくることを期待したい。

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