『せたがやスタ研ニュース』28号

転機のスタ研2  初の集中セミナー終わる
 問題点を確認、課題は対策づくり

■個店の活用促進、付加価値づくり、組織的取り組みなど課題を再確認
 スタ研は、今年度から従来の月例会方式を改め、テーマを絞って月に何回か集中的に会合を開いて研究する集中セミナー方式を年に2回程度実施することにした。
 その第1回を6月の7、11、14日の3日間実施した。会場はいずれも、三軒茶屋のしゃれなあど3階の世田谷区役所分庁舎教室。
 今回は、中里通り商店街振興組合、徳世勇次郎氏の要望もあり、同振組のスタンプ事業のケーススタディーを中心とした。
 中里通りの場合、2年近く前に近くに出店したオオゼキの影響などで、売り上げを下げる店、廃業する店が増え、スタンプの発行額もこの2年間は前年比1割以上のダウンとなり、徳世さんら役員は「何とかしなくては」と危機感を深めている。
 中里通りからは議論の参考にと、事業開始以来の年度別スタンプ発行・回収額、最近年度の台紙利用内訳グラフ、事業の収支決算など詳しいデータが提供された(このほか、烏山駅前通り振組、下高井戸振組、祖師谷振組、きぬた本村振組などからデータが提供された)。
 今回の集中セミナーでは、いくつかの問題点が出されたが、多くは以前からスタ研でも提起された、難しい問題ばかりということもあり、明確な回答を出すまでには至らなかった。
 例えば、「スタンプを出さない加盟店をどうするか」、「加盟店を増やすにはどうすればいいか」、「スタンプの価値を高めるためのイベント企画」、「台紙の加盟店回収を増やすには」、「イベントなどの販促宣伝費は発行額の何%ぐらいまで出せるか」、「回収率の評価」、「回収した台紙の顧客情報をどう活用するか」、「スタ研などで学んだことをどう地元で理解してもらうか」、「ポイントカードにした場合のメリット、デメリット」など。
 このほか、「未回収金の処理」、「経費の科目の扱いや表現」などについても参加者から質問が出た。

■なぜスタンプか問われる原点
 この厳しい時代に、商店会としてスタンプに取り組む意味はどこにあるのだろう。負担率2%程度のスタンプで何ができるのだろう、という疑問を持つ商店も少なくない。一方で、販促の武器として徹底的に活用、売り上げ増や下げ止まりに成功している店もある。
 いかに、消費者といい関係をつくるか、スタンプの社会的価値を高めていくか、発行・回収、その他スタンプ事業の評価基準をどうつくっていくか、商店会内での良好なコミュニケーションをいかにつくるか、などが多くの商店街スタンプの課題と言えるのではないか。

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