『せたがやスタ研ニュース』3号【講演】

 『商業活性化講演会』を開催

 共同販促事業で地域商業活性化へ

 スタンプ研究会では、区商連、区商連青年部、区と共催で2月18日に区役所内のブライトホールで『商業活性化講演会』を開き、約70人が参加した。
 講師は、石川県・輪島市商店連盟協組の小山桂一専務理事。
 テーマは、「スタンプを縦糸、商品券を横糸に 共同販促事業で切り開く地域商業活性化への道」。
 同組合は、82年に始めたスタンプ事業と83年から始めた共通商品券の2つの共同販促事業を軸にした約180店の商業団体である。
 能登半島の北端にあり、主要産業の水産、農林、漆器、観光は、いずれもここ数年厳しい状況が続き、人口は3万人弱で減少傾向が続いている。
 世田谷区の面積は58.8キロ平米で23区では一番広いが、輪島市はその4.6倍272キロ平米。キロ平米の人口密度は世田谷区の1万3000人強に対し、110人と実に100分の1。
 このような状況で、スタンプは年間9581万円、共通商品券は7084万円(共に96年3月決算)と、都市の規模の割には健闘している。
 今年初めの重油流出事故の際には、各店に義援箱を設置、市民に、スタンプの端数やお釣りなどを入れてもらう
活動を展開したり、輪島市長に対して、世田谷区と萩市との交流を申し入れるなど活動は活発。
 また、95年2月から共通商品券のデザインをリニューアルした際には、朝市や漆器、魚や林など輪島の産業や風土をアピールするカラー写真を使った斬新なものにして、市民や地元産業界の支持を得ている。
 共同販促事業を軸に、様々な活動を展開している輪島市商店連盟Wには大いに学ぶものがありそうだ。

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