『せたがやスタ研ニュース』34号【NEWS & REPORT】

■烏山駅前通り振組
発行額増加、抽選数減少
 烏山駅前通り振組は、6月27日から7月 日まで恒例のサマーセールを実施した。昨年同様、応募券に赤いスタンプ10枚を貼り投票すると、抽選で最高30万円分の共通商品券が当たる。
 今年の赤いスタンプ売り上げは994万円で昨年比12%増。
 応募数は約4万3000通で、昨年比約7%減。うちスタンプ台紙は2153冊(ICカード含め)。


■三軒茶屋銀座振組
100円より30ポイント? 7月に2回目の3店ラリー
 三軒茶屋銀座振組は、中元売り出しで3店ラリー(サマービックスタンプラリー)を実施した。振興組合設立と沖縄の本土復帰から共に30年ということで記念売り出しとした。
 立川市・羽衣振組の人気売り出しを応用したもので、同振組としては5月に続いて2回目。
 方法は、(1)抽選券兼用ラリー台紙を各店から配布(2)消費者は異なる3店のスタンプを台紙に押してもらうと、その台紙が100円相当の金券として使える上に抽選で沖縄旅行ペア招待券などが当たるというもの。
 回収された台紙は879枚で、5月よりは若干悪かった。
 その理由は2つ。
 第1は、景品を金券にしたこと。5月の場合は3店まわると ポイント進呈としたが、今回はポイントカード加盟店以外の店も参加するので、100円の金券にした。30ポイントでは50円弱なので金券のほうが得に思えるが、「 30ポイントのほうがよかった」というお客さんが結構いたこと。
 第2は、この企画は説明しないとよく理解できない消費者が少なくないが、参加店の取り組みの意欲に差があり、説明不足の店もあったことなどのため。
 また、高額の買い物をしたお客さんから「いくら買ってもスタンプ1個はおかしい」という苦情が相次ぎ、途中から切り替えた。[笠井氏報告]

期 間 7月1〜21日
参加店 37店
経 費 約50万円
宣 伝 ラリー台紙(1万1000枚)のほか、各店にポスターを掲示
 3店ラリー台紙


■下高井戸振組スタンプ事業部
注文件数951、回収2182冊
 下高井戸振組スタンプ事業部が7月7日〜9日の3日間受け付けた夏の特別企画の注文は951件、回収台紙は2182冊(昨年は2531冊)だった。
 台紙のみで交換できる割安商品カタログを各店から配り、事前に消費者から注文をとり、数日後に各店ないし事務局で交換できるという中元・歳末恒例の企画。今回は受付日数を昨年より2日少なくしたこともあり、昨年まで実施しなかった折り込みチラシをまくなど宣伝に力を入れたが、回収冊数は14%減に終わった。
■祖師谷振組
縁日券無料モ有料=来街減
 祖師谷振組は8月25日午後4時〜6時に子供向けイベント「祖師谷ミニ縁日ウキウキ」を開催した。
 祖師谷大蔵駅そばの空地を借り、地元のタンザニア大使館や日大商学部、児童館、竹細工名人などの協力を得た。 大使館見学ツアーなども実施。
 スタンプ40枚貼り台紙をつくり、模擬店で50円として使えるようにした。通常台紙なら500円分。
 現金売り上げは9500円、スタンプでは6500円分。 
 無料で参加できた昨年より人出は少なかった。ゲンキンなものだ。[上田氏報告(上田氏はこのイベントの実行委員長をつとめた)]
■下高井戸振組
W杯クイズ当選は3本
 下高井戸振組は、5月上旬から6月14日まで、サッカーW杯の優勝から3位までのチームを当てるクイズを実施した。投票券に下高井戸スタンプ10枚を貼り応募する方式。
 応募数が1万通の場合、当選者にスタンプ20万枚進呈としたが、実際の応募は約3000通。当選は3本(うち2本は同一人)で進呈スタンプは計6万枚。W杯は、マスコミが大報道をしたこともあり、このクイズも主婦らの人気を集めたという。

■烏山地区4商店会
合同イベント
 烏山駅前通り振組など烏山地区4商店会の青年部では、11月23日に、烏山地区センター広場で合同イベントを開催する。昨年に続き2回目で、パフォーマーによる実演などを予定。
■中里通り振組
イベントに集まる人出を日常の来街につなげるには?
 
「イベントをすると、どこからこんなに集まるのだろう?と思うほど人が集まる。それなのに、ふだんの商店街にはあまり人が来ない」という思いを持つ商店会の役員さんは少なくない。
 7月21日に「第27回中里まつり」を開催した中里通り振組もそうだ。
 まつりでは、模擬店や大道芸、スタンプ台紙による富くじ、FC東京サイン入り公式サッカーボール争奪じゃんけん大会など多彩な催しを開催した。
 組合員だけでなく、上馬東町会や上馬東少年野球、旭小サッカークラブ、駒留中ブラスバンド部、土建組合、国際人権ネットワークなど地域の諸団体も模擬店などを出店。好天にも恵まれ、多くの人が集まり、喜ばれた。
 だが、まつりの人出はふだんの来街増につながっていない。長引く不況と競合激化で加盟店は年々減る傾向にあり、イベントや売り出しなどに動く役員さんは固定化、高齢化している。中里通りの場合、献身的に動く「50歳前後の青年部員」が何人もいるからまだ継続できるが、しかし、5年先、10年先はどうなるか?
 しかし、嘆いてばかりいても始まらない。苦労はあるが、親しい仲間や地域の人と楽しい時間は過ごせるし、商店街自体をアピールすることにはつながっている。
 そこで茂木理事長が「来年はやりたい」と検討しているのは、「おまつり用サービス券」の事前配布。一定額買い物した人に、模擬店などに使えるサービス券を配布して、少しでも来店者増、売り上げ増につなげようという狙いだ。

■祖師谷振組
恒例イベントを休んだら消費者のスタンプ意欲減退
 祖師谷商店街に今年4月10日、オオゼキ祖師谷店が開店してから約5カ月余りが経過した。
 3月から8月末までのスタンプ発行額は前年比5%減と比較的健闘しているが、満貼り台紙の回収は40%減。オオゼキ対策として4月に台紙のプレミアム回収をした反動もあるが、その分を除いても25%減なので大きい。
 その理由は、オオゼキだけでなく、恒例イベントである5月の『母の日』と6月の『父の日』を行なわなかったことも大きいようだ。これは多くの加盟店が、お客さんから「今年はいつものイベントやらないの」などと言われたことからわかった。
 5、6月のイベントをやらなかったのは、4月のプレミアム回収でかなり予算を使ったためだが、その代償は大きかった。
久しぶりに全加盟店会議
 また、役員以外のスタンプ加盟店間のコミュニケーションも、イベントをやらなかったために薄れてしまった。
 このため、スタンプ事業部では、9月12日に全加盟店会議を開催、今後のイベント計画などについて意見交換をした。
 出席者は15名(スタンプ加盟店38店中)。主な意見は、「イベントがないのでスタンプの魅力が薄れた。早めにイベントを」、「並ばなければいけないイベントだけでなく、台紙で買い物のお客様にはスタンプ3倍プレゼントなどを」、「印刷機更新を機会にDMの回数を増やしては」など。[上田氏報告]

■烏山地区4商店会
スタンプ一本化
 11月1日から烏山地区4商店会(烏山駅前通り振組、烏山振組、烏山西口駅前振組、烏山南口商店街)のスタンプがダイヤスタンプに一本化さる。ダイヤスタンプ以外のスタンプ事業は10月末で停止する。
 商店会組織そのものは従来通り、独立した関係を保つ。
 烏山地区では30年以上前から、単会ごとに別々のスタンプを発行しており、消費者からは「不便なので一つにしてほしい」との声が高まっていた。
■祖師谷振組
HP試験版を立ち上げ
 祖師谷振組ではHPの試験版を立ち上げた。制作は、地元の個人業者に委託している。スタンプのページも設け、加盟店には更新費用を助成することにした。http://soshigaya.tripod.co.jp/


■いい・こみゅにてぃ世田谷
『いつ どこ だーれカレンダー』 イベントの告知などに活用を
 今年4月7日に世田谷区の支援で開設された「いい・こみゅにてぃ世田谷」(以下、「いいこみ」と略)が、「いつ どこ だーれ情報カレンダー」(同「いつどこ」)=HPを始めた。
 これは、区民・商店・事業者・行政などが対等な立場で「いつ、どこで、だれが何をするのか」といった情報を集め、地域メディアに発信し、コミュニケーションを充実させる狙い。
 商店会や個店も、イベントや売り出しなどの情報を「いつどこ」に無料で掲載できる。条件は「いいこみ」に登録し、簡単なチェックを受け、IDとパスワードをもらうこと。情報発信はEメールかFAX。
 ただし、常時実施しているセールやイベントは対象外。
 このHPには掲示板などもある。
 また、「地域コミュニティ・マーケットの育成・活性化を図る」ため、エコマネーネットとも提携、善意の価値を交換する域通貨を活用することも視野に入れている。
 まだ、実験段階だが、HPを簡単に見ることができるようになると大きな地域メディアに成長することも考えられる。http://www.eecommu.jp/index.html

■祖師谷振組
印刷機を更新
 祖師谷振組では、 年前に購入した軽印刷機が老朽化したため、9月末に更新する。A3判対応でリース料は月3万1000円。

■中里通り振組
道路分断問題
 中里通り商店街で、中里通りと交差する明薬通りの拡幅問題が起こっている。拡幅だけでなく、中央にフェンスが出来、中里通りが分断されるため、影響が心配されている。

■金融機関
金融機関からスタンプ販売に手数料要請
 長引く不況、ペイオフ、不良債権問題などで、金融機関の地元企業等への対応も全体にシビアになりつつある。
 その結果として、共通商品券やスタンプの販売や換金代行の有料化を迫る金融機関が増えている。
 中野区の川島振組では、加盟店へのスタンプ販売を地元信用金庫に無償でしてもらっていたが、「不況時で有償にしていただきたい」との連絡があり、岩切さんを通じてスタ研加盟商店会に問い合わせが寄せられたが、結局有償になったという。

 食品スーパー2001年度売上高ランキング

貴店の1平米年間販売額は? 
食品スーパー上位4店をオオゼキ独占

 8月20日の日経流通新聞に掲載されていた食品スーパーの01年度売り上げランキングを見て驚いた。店舗面積1000平米未満では、オオゼキがベスト4を独占しているのだ。業種や店舗規模などの違いがあるので、各店に一概にあてはめることはできないが、参考資料にはなるだろう。(表は2002-8-20日経流通新聞記事を若干加工したもの)

 食品スーパー売上高ランキング 1・店舗面積1000平米未満

順位

社名

店舗名

所在地

売上高

増減率

店舗面積

1平米当
売上高
1 オオゼキ 松原店 世田谷区

40.4億円

0.4%

763平米

530万円

2 オオゼキ 池上店 大田区

35.1億円

▲0.3%

457平米

767万円

3 オオゼキ 上町店 世田谷区

33.0億円

1.4%

982平米

336万円

4 オオゼキ 目黒不動前店 品川区

30.4億円

▲5.4%

419平米

726万円

5 サミット 和泉店 杉並区

29.8億円

0.8%

758平米

393万円

6 東急ストア プレッセ田園調布店(注1) 大田区

29.7 億円

22.6%

949平米

313万円

7 フレスタ 呉駅ビル店 広島県呉市

29.4億円

5.0%

717平米

410万円

8 アオキスーパー 長久手店(注2) 愛知県長久手町

28.5億円

0.9%

931平米

306万円

9 ビッグヨーサン 港北ニュータウン 横浜市

27.9億円

▲8.4%

995平米

280万円

9 東急ストア 宮崎店 川崎市

27.9億円

21.6%

914平米

305万円


        注1 2000年度中開店、営業権譲り受け(期首開店は除く)
           注2 2000年度増床(同年中に店舗面積が20%以上増加)

 食品スーパー売上高ランキング 1・店舗面積1000平米以上

順位

社名

店舗名

所在地

売上高

増減率

店舗面積

1平米当
売上高
1 オーケー DC港北ニュータウン 横浜市

79.2億円

▲2.2%

6,380平米

124万円

2 京阪百貨店 京橋 大阪市

69.4億円

▲4.2%

3,529平米

197万円

3 オーケー DCサガン 大田区

66.0億円

0.8%

3,712平米

178万円

4 西友 西荻窪 杉並区

60.2億円

5.9%

2,957平米

203万円

5 ミツトミ関西 みつとみ都島ベルファ 大阪市

57.1億円

▲4.5%

5,850平米

98万円

6 相鉄ローゼン 港南台 横浜市

53.9億円

▲2.9%

2,497平米

216万円

7 フィールコーポレーション ニュース 愛知県岡崎市

52.4 億円

▲7.0%

1,732平米

302万円

8 スーパーサンシ 日永カヨー 三重県四日市市

52.0億円

▲6.1%

2,237平米

232万円

9 マルエツ 井土ヶ谷 横浜市

50.8億円

▲8.5%

4,623平米

110万円

10 ライフコーポレーション 初芝 大阪府堺市

50.1億円

▲3.7%

4,371平米

115万円

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