『せたがやスタ研ニュース』7号【事例】

 中元共同カタログ販売 加盟店・消費者へのPRでは成果
 下高井戸振組スタンプ部会

33店参加、受注件数1089件
 共同カタログは昨年の暮れに続いて2回目。大きな特徴は、各店が推奨ギフト商品を3点まで共同カタログで告知すること。それらの商品は、下高井戸振組の満貼りスタンプ台紙でしか購入できないが、通常1冊500円の台紙が1000円以上で使えるというメリットがある。
 新宿などのデパートへ流れる贈答需要や夏のボーナス需要を各店に獲得してもらうこと、そしてスタンプ台紙の
加盟店での利用促進が主な狙い。
 加盟店や消費者に商店街のスタンプの良さを知ってもらう、という点では大きな成果をあげたと言える。
 贈答品需要の開拓という点では、「商店街でもやっているのだな、という意識を多少は与えられたのでは」という段階。浸透はこれからの取り組みにかかっている。
 参加店は33店。前回の昨年末は45店だったが、今回は中元ギフトに限定としたこともあって、やや減少(他人への贈答分だけでなく、「自分へのギフト」用でも構わないとしたが)。
 注文のあった店に対しては、台紙1冊につき500円の助成をしたのは昨年末と同じ。

mH夫する店に人気集中
 注文件数は1089件(昨年末は2794件)、使われた台紙は2895冊(7328冊)。昨年末と比べ4割程度だが、歳末と中元の差があるし、今回はギフトのみ対象としたので不思議ではないと思っている。
 回収冊数ベスト5は米屋2店と酒屋3店だった。その5店で受注件数の過半数を占めた。以下、果物、ハム、梅干し・冷麦など。
 1店で一番集めたのは、お米屋さんの563冊。
 酒屋や米屋は御用聞きの際に、カタログを持っていって営業できるという点はあるが、熱意はすごい。
 受注1位、2位の店は、自店配付分のカタログには自店の枠にマークをつ
け、表紙に店名を記すという努力をしている。注文ゼロの店はなかったが、店によるバラツキはかなりあった。
 冊数別交換商品では、3冊が一番多く、次いで2冊、1冊、4冊、5冊。
 1つの商品で一番注文の多かったものは160件。注文ゼロの商品は7点。
 カタログの台紙冊数別索引は好評だった。いろいろ交換した後にあと何冊あるので何を買うかという楽しみがあるようだ。

q蜚ユ振る舞いは再検討
 ただ、この企画は特別。うまくやらないと健全財政や普段の加盟店回収に差しつかえる。今回の場合、台紙1につき会で500円の補助、全体では150万円近くの補助となった。今回まではPRの意味もあって、注文は無制限としたが、今年の歳末は、1店あたりの出品点数・お客さんの注文点数に制限をつけるか、台紙1冊あたりへの助成を減らすことを考えたい。

cMフトの宅配注文は2割程度
 今回は実験的に、ギフトとして発送する場合、会として助成をすることにした。地元は無料、それ以外は台紙での宅配料支払いも引き受けることにした
 ギフト希望は全体の約2割、宅配便はその2割程度(約50件)だった。そのうち、台紙で払われた分は20数件。
 「まだまだ、ギフトを商店街から贈ろう、という発想は少ない」と実感した。ただ、商店街事務所に見本用の贈答用品を置いてアピールしたので、「同じ贈るなら商店街から」という意識のお客が増えたのでは、と期待。
 地元への配達は、宅配業者を使わず、配達した参加店に1件100円の手数料を事務局が支払って届けてもらうことにした。しかし、件数が5、6件だったので、受注した店が直接配達した。将来的には商店街としてこのような問題に取り組む必要があると思うので、今後もこの試みは続けたい。
 宅配便は店によって使う業者が違い商店街共同でやる場合は、その辺も考慮する必要がある、こともわかった。

大きさ B6判
青1色
ページ 24ページ
部  数 5000部
配  付 参加店による手配り
制  作 版下・印刷(事務局の軽印刷機使用)・製本まで事務局
費  用 約10万円
配付開始 6月1日
申込方法 6月20日までに事務局へ申込書を提出
商品交換 6月25日から
参加店負担 なし

注文件数 1089件(2794件)
回収台紙 2895冊(7328冊)
回収1位 米屋の563 冊
上位5店 米屋、酒屋、酒屋、米屋、の順
冊数別 3冊、2冊、1冊の順

        *カッコ内は昨年末の数字

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