商品券・プリペイドカード実績調査結果要旨
 1997年度の動き
 
*決算月は会により違いますが、本調査では、97年4月〜98年3月の実績としました

・97年度全体の数字やイベントなどの詳細は『商店街通信』38号に掲載
・97年7月〜9月は36号
・97年10月〜12月は37号
・98年1月〜3月は38号

■発行回収状況
【発行】
 
単年度回収率100%超が7団体に! 
 不況の長期化、郊外店舗の影響拡大などで、厳しい状況に 

 発行額前年同期比4%以上増加は7団体25%、4%以上減少は11団体39%で、減少が14ポイント上回った。発行額全体では1%増(昨年は15%増)。
 発行額伸び率の高かったのは、協組新潟市商店連の46%増、豊田市商業協組の22%増、長岡市共通商品券協組の20%増など。新潟市は業務改革、長岡市は大型店の新規加盟などの要因が大きい、と言う。
 はちのへ共通商品券協組は、発行9年目で初の前年比減少。注文する企業等の件数は大差ないが、1件あたりの金額が減っているという。

【回収】 
 回収額前年同期比4%以上増加は11団体39%、4%以上減少は8団体29%で、増加少が10ポイント上回った。回収額全体では4%増。
 発行額は落ち込んだが回収額は上がった、あるいは発行額の落ち込みが回収額の落ち込みを上回り、単年度回収率が100 %を超えたところが7団体もあった。
*プリペイドでは、松葉町商店会が発行額19%増と順調に伸び続けている。

■主な動き
・販売手数料軽減
 協組高岡市商店街連盟では、発行5年目以降の未回収共通商品券のうち、97年度回収分を90万円と予測していたが、結果は150 万円で過去最高。今後も、このような状態が見込まれるとして、販売手数料の軽減(2%から1%に)などの対策をとった。

ビンゴゲーム券つき売り出し(商品券5000円分で1枚)好評
 協組柏崎市商店連合会は、秋にビンゴゲーム券つき売り出し(商品券5000円分で1枚)をしたところ、意外に好評だったという。

・全加盟店に共通商品券アピールポスター配付
 協組高岡市商店街連盟は、年末にあたって、全加盟店向けに、共通商品券の便利さをうたったポスターを配付した。

・組合員用リーフレット配布
 はちのへ商品券協組は、組合員用リーフレットを作成して加盟店及び地元金融機関の窓口に配布。お歳暮用チラシを地元新聞に折り込み(市内約8万枚)。

・15周年記念イベントを実施
 協組柏崎市商店連合会は、11月に15周年記念イベントを実施した。

・八犬伝を使った共通商品券
 館山市商業協組は、10月に開催された『南総里見八犬伝まつり』において、八犬伝を使った共通商品券宣伝用の統一登りを作成、市内の各商店街に飾り付けて、地域への共通商品券の浸透を図った。

・プレミアム率変更
 春日部市商業協組は、10月1日より3万円券のプレミアムを4%(1200円)から3%(900円)に変更した。

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