MY これ!クション 新田恵利BEST

(2002.7.17)ポニー・キャニオン

本人セルフセレクション!!
新田恵利が選んだ新しいベストアルバム。ファンに嬉しい「絵梨」作品を多数収録!

【レビュー】 【収録曲】

 レビュー

 新田恵利の実質4枚目のベストは、これまでのものとやや異なる趣の一枚になった。帯の「本人セルフセレクション」に表れているように、今回は新田恵利本人による選曲となり、収録曲には思い出の「冬のオペラグラス」の他に、絵梨作詞が6曲(絵梨作詞のうち唯一「楽園に連れて行って」は含まれていない)、アルバムからのピックアップが7曲となっている。つまり、シングルからは冬オペと「WHO?」「Deja Vu」の3曲しか選ばれていない。

 まず考えなくてはいけないのは、すでに新田恵利はベストを3枚出しているということ。そして、今回のベストは趣向をかえるという意味で「MY これ!」のMyを新田恵利においたものとして出されたのではないか。その結果「またこれか」という批判は避けられたろうし、こういうアルバムベストはファンならだれでも自分で作成することでもある。

 つまり、それはいわゆる「売れ筋」とは違うのだが、新田恵利の「ベスト」がこれなのだといわれれば、そう頷けるものだ。とくに#8から#16を見るとその趣味 が分かってしまうのが面白い。その、少女趣味の何曲かと、それとは反対にノリノリの「真夏の滑走路」「アナザー・マリン」がごちゃまぜになっているのがなんとも「らしい」。「アナザー・マリン」は佐藤準の意欲作として名曲ではあるが、普通これでベストを終わらせないよね(^-^)。

 「〜による選曲」というものが普段は嫌いな筆者であり、今回のこれが文字通り「ファンに嬉しい」のかどうか意見は分かれるだろうが(コアなファンには嬉しいのに間違いはない)、今回は「新田恵利がにじみ出ている」という意味で愛蔵したい、 そんな一枚になった。【T.Ishida】

【収録曲】

  1. 冬のオペラグラス
  2. LAST TEEN
  3. 真冬のペニーレーン
  4. KITTEN
  5. 五月の恋人
  6. プロローグ−いいだせなくて−
  7. Tradition
  8. WHO?
  9. STAY WITH ME
  10. 真夏の滑走路
  11. Only Lonely Boy
  12. 星空の動物園
  13. シンデレラCASTLE
  14. テディベアの頃−少女の香り−
  15. Deja Vu−デジャ・ヴ−
  16. アナザー・マリン