「若草の招待状」は、新田恵利初出演ミュージカル「愛の若草物語」のテーマソングとして、バレンタインデーに発売された。 この曲を新田恵利のシングル全11枚の中で考えると、「中期」ということになるだろうか。ソロデビュー2年目を迎えた'87年のシングルは3枚。このうち最後の「Deja Vu」で曲調を変えてくるのであるが、「若草の招待状」は冬オペ路線(あるいは初期おニャン子路線)からの発展形として、ミラクルボイスも十分に堪能できる。
曲はあくまでもやさしく、かつ無駄が徹底的に省かれている感がある。この曲独自のポイントが強く思い当たらないにもかかわらず印象は強く、「ベスト」と「ベスト16」の両方に収録されている。
ちなみに、新田の歌にはめずらしく歌詞の主体が男性なので、カラオケで男が歌っても意外と馴染むのであるが、これはあまり知られていない。【T.Ishida】