おニャン子卒業後、初めてリリースしたその子の4thシングル。 「涙の茉莉花LOVE」「落葉のクレシェンド」「青いスタスイオン」、この3枚のシングルがひとつの流れを組んでいたが、この「再会のラビリンス」はそれまでのその子のイメージをガラリと変えるものとなった。今までの片想いの女の子から、「恋人を追いかけてラビリンスに入り込んでしまう」という意志のはっきりとした女性像が見えてくる。まだ少しあどけなさの残るボーカルに加えヨーロピアンテイストなアレンジにピアノと弦の音がなんとも臨場感のあるラビリンスの世界へと連れ出してくれるのである。
そしてこの曲は、ひとつの物語の序幕でもあって、それはアルバム「MODE DE SONOKO」で終幕となるものである。この夏、暇な時間があればじっくりと一枚を聴きこんでみるのも一興だ。【T.Ishida】