- 代々木の熱い一日 -
以下は9月20日に代々木でおこなわれたフィルムコンサートの模様です。写真・文章とともにYuusuke氏のコメント(緑色)も合わせてお読み下さい。
- 会場風景 -
当日は曇りの天候。開始の2時前からすでにちらほらと熱心なファンの姿が見えていた。「おニャン子クラブ解散10周年」の文字を刻む垂れ幕は、集まったファンの心にはもちろん、通りかかる人たちに対しても「おニャン子ファン健在なり」の心意気を高らかに歌い上げた。
大型のスクリーンに間もなくあの忘れ得ぬ思い出のシーンが映し出される。
- ジャケットの飾り付け -
万国旗をイメージした飾り付けは、一枚一枚がレコードのジャケットのコピーである。もはやおなじみのジャケットが並ぶ中には、しかしいくつか見慣れない写真もあるようだ。これらのコピーはイベント終了後一枚残らず希望者へ配られ持ち帰られた。
- おニャン子のぼり -
会場の柵の周りはファイナル参加30人のおニャン子ののぼりが囲んだ。おニャン子の名前を力強く表したのぼりはまさにファンのSOUL & SPIRIT。集まった誰もがひいきのおニャン子ののぼりを見つめひとときの感慨に耽ったのである。
今日一日野外ステージ内はこののぼりによって結界がはられ、おニャン子の聖地へと化しているのであった。
- ポスターもありだ -
当時ファンの部屋やレコード店内を華やかに飾ったポスター。今となっては貴重なそれらがステージ横の壁に惜しげもなく貼られていた。新田、国生、高井、美奈代・・・、もはやこの空間には10年の月日は存在しない。
公園内に入った瞬間、ステージの上に大きく掲げられた「おニャン子クラブ解散10周年コンサート」の文字が大きく目の中に飛び込んできた。
周辺の壁には当時のポスターが飾られている。美奈代に満里奈、国生に新田ちゃん。そして高井さんに秋絵ちゃん。告知ポスターがまるで10年前に戻ったような錯覚に陥る。後ろの方ではおニャン子たちの名前が書かれた昇りが目立つ。
- 昼の部スタート -
2時からまず昼の部として、オリジナルビデオの上映が始まる。まだ明るいためモニターを囲んだ。はじめに夕ニャンの完全総集編。「孫の代までおニャン子クラブ」と夕ニャンで放映された総集編を組み合わせたオリジナル版。約1時間半ほどで夕ニャンの歴史をほぼさらった。F1やロッキーなどの当時大うけの企画は今見ても問題なく笑えた。
続いて「A面コレクション」。夕ニャンで放映されたおニャン子プラスソロの代表曲を編集し、曲間におニャン子の出演したCMをはさんだもの。画質音質、そして映像の質(きれいに撮れたものを厳選)の異常な高さにはただもう驚くしかない。みんな座り込んでみていたが、熱心なファンがすでに踊り始める。
昼の部の最後はおニャン子からのオリジナルメッセージビデオだ。宮野、富川、我妻、そして立見からファンへのメッセージ。すべてのおニャン子が「コンサートは楽しかった」と語っていた。いまだに応援してくれて本当にありがとう、という立見のコメントにじーんとさせられる。どのビデオもまったく期待以上のものだった。
一部が開始する10分前という事もあり、思っていたほど人は集まっていない。そうしている内に一部が始まった。一部は主催者の方がオリジナルで編集された「夕やけニャンニャン」のVTRから始まった。いろんな思いが頭の中を駆け巡る。おニャン子の事だけではなく当時の自分や学校、友達、家族、懐かしさが込み上げる。ここにいたみんなが同じ思いを持っていたと思う。
- 日暮れ近づく -
昼の部が終わる頃には次第にあたりが暗くなってきた。それとともに人もだんだん集まってきた。会場は期待感に包まれる。
いよいよファイナルコンサートが始まった!次項へ