第1章 新生活


深山恵18歳、名前をよく読み間違えられますが「みやまけい」と読みます。
殆どの人が「みやまめぐみ」と読むのです。最近では訂正もしていませんので
みなさんも好きな読み方をしてください。

僕は国際短期大学英文科の学生です。正確に言いますと来週が入学式ですから
正式には大学学生ではないですかね。昨日、東京に上京したばかりなんです。
僕としては一人暮らしで自由を満喫したかったのです。しかし、東京はアパー
ト代も高く、普通のサラリーマンである父親には家賃が負担だったみたいで姉
と同居することになってしまったのです。

姉(祐美)は、僕の入学する大学を昨年卒業し、今は保険会社でOLをしてい
ます。弟の僕が言うのも変ですがとても美人な方だと思いますよ。その代りと
言ってはなんですが、スゴイ性格ブスです。小さい頃から僕を苛めるのを趣味
にしているんじやないかと思っていました。その姉と暮らすことになるなんて
僕はなんと可哀相な青年なんでしょうか。

この春、入学する大学にしてもそうです。姉が勝手に入試の申込をしてしまっ
たのです。もし、他の大学が1つでも合格していればこの大学の入学手続きな
んてしませんでした。なんだか嫌や〜な予感がするのです。

「めぐみ!私、出掛けるからね。食器を洗っておいてよ」
「だから・・めぐみ、じゃないって!」
「はいはい、遅刻しちゃうから、頼んだわよ。めぐみ」
「わかったから、早く行っていいよ」
「そうそう、掃除もしておいてね、後、洗濯物も片づけておいて」
「おーい、僕は姉貴の召し使いか?」
「居候なんだから、そのくらいしても罰は当たらないわよ。じゃ」

言いたいことだけ言うと姉は出て行ってしまったのです。
「やれやれ」

忘れていましたが、姉は宇宙的なガサツ者でもあります。少しスタイルが良く
て美人だから、近寄る男も居るみたいですが結婚は一生出来ないと僕は思って
います。

それでも仕方なく、自分の食事を終えると食器を洗い、部屋の掃除も終えてい
ました。
「悲しい性だよなぁ」
「18年に渡る習性が姉には逆らえないようにしているんだな」
「えっと、後は・・・・洗濯物か」
ベランダには洗濯物が沢山干してありました。
「なんでこんなに沢山あるんだよ。一週間分まとめて洗ってるのか?」
もしかしたら、僕は最近、ひとり言が多くなっているかも知れません。
「へー、姉貴はこんなパンティーを穿いているのかぁ」
姉の大きなお尻に入るのかと思われるような小さいパンティーが何枚も洗濯挟
みで吊るされているのです。可愛いプリントがされているショーツやフリルの
付いているショーツ、少し透けてるセクシーなパンティーまであります。
僕は近所の目を気にしながら急いで部屋の中に取り込みました。

洗濯物を姉の部屋に入れ終え、借りていたビデオをしばらくの間は観ていたの
ですが、先ほどのパンティーやブラジャーが目に焼き付いてしかたがありませ
んでした。この時間だったら姉はまだ当分帰って来ません、この部屋は自分だ
けの個室と同じなんです。

僕はついに誘惑に負けプリントの入ったショーツと同じ色のブラジャーを身に
着けてしまいました。中学時代にも家族が居ないのを見計らってこっそり着け
た事があります。その時のドキドキ感が忘れられなかったのです。

僕は鏡に自分の全身を映し出し中学時代に味わった快感を楽しんでいました。

「なにしてるの?」
振り向くと、そこには姉が立っていたのです。全身から血の気が引いていくの
がわかります。
「ぁぁぁあ・・・」
全裸に小さなパンティーとブラジャーだけの姿で僕は姉の前で立ち尽くしてし
まいました。
「めぐみは、そう言う趣味の人だったんだ」
「・・・・・・・」
現行犯を押さえられて何も言えませんでした。
「言ってくれれば良かったのに、こっそり私のを穿かないでよ」
「ごめん・・」
「仕方ないわね、明日は休みだから一緒に買いに行ってあげるわ」
「その代り、これから毎日、炊事洗濯はめぐみの仕事だからね、笑」

僕がブラジャーを外そうとすると
「駄目よ。今日はそのままで過ごしなさい」
「えっ?」
姉は僕に近づいて来ると外したホックを再び嵌めたのです。
「私には子供っぽいから、それはめぐみに進呈するわよ」

結局、その日はスウェットスーツの下に姉のパンティーとブラジャーを着けて
過ごしたのです。

後で聞くと、その日、姉は休暇を取り友達と映画を観に行ったとのことでした。