■分子の塗り絵/ドライクリーニング溶剤(解答編)


ドライクリーニング溶剤の例

溶剤名分子式分子モデルmp/℃bp/℃備考
トリクロロエチレン
trichloroethylene
[略称:トリクレン]
CCl2=CHCl-7388現在は使用されていない
テトラロロエチレン
tetrachloroethylene
[略称:パークレン]
CCl2=CCl2-22121
1,1,1,-トリクロロエタン
1,1,1-trichloroethane
[略称:エタン]
CH3CCl3-3374
トリクロロトリフルオロエタン
1,1,2-trichloro-1,2,2-trifluoroethane
[フロン113]
CCl2FCClF2-3548


  ●参考資料


※ NIFTY SERVE/FCHEMH(化学の広場・本館)【日常】会議室での話題例

00505/00506 GEH05313  シェーマ         RE:RE^2:ドライクリーニングに用いる溶剤は?
( 6)   97/01/12 23:53  00491へのコメント

####さん、&&&&&&さん、こんばんは。

 ドライクリーニング溶剤ですが、現在はトリクレンは使われていません。#488、

>さるクリーニング屋のわきに巨大なタンクがあるのを
>見ましたから、(場所は駒場エミナースのそば)現在でも

は、たぶんタンクだけ昔のものかもしれませんね。

 今手元に資料がないのでうろ覚えで書くのも悪いので、インターネットで“ド
ライクリーニング”を検索したら、

Cleaning Hyper Press
http://www.dtinet.or.jp/~aiz/

に業界関連データやリンク集があり、いろいろ勉強になりました。その中の「洗
剤出荷実績/ドライ用」(1995年,日本クリーニング用洗剤同業会調べ)では、

    パーク用     1,437t
    エタン用       199t
    フロン用       570t(トリオ用ソープを含む)
    石油系用     1,940t

とありました。上からテトラクロロエチレン(パークレン),1,1,1-トリクロロ
エタン(以前修正液の溶剤にも使われていましたが、今は使わない方向に向かっ
ています),1,1,2-トリクロロ-1,2,2-トリフルオロエタン(番号の付け方に自
信がない ^^;),石油系です。それぞれ洗浄効果や扱い易さ等に特徴があります。
上の3種類は塩素やフッ素が入っており、管理に注意が必要です。溶剤を変える
と機械も換えないとダメなので大変なようです。神戸の震災でも、いろいろな工
場のタンクから溶剤が漏れて地下に浸透し、問題になりました。

 それにしてもインターネットで捜すといろいろ出てくるようになりました。

           1997/01/12 本間善夫(GEH05313/honma@mxr.meshnet.or.jp)

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00506/00506 XXXXXXXX  $$$$         RE:ドライクリーニングに用いる溶剤は?
( 6)   97/01/13 07:34  00488へのコメント

 取り次ぎだけでなく洗いをしているドライクリーニング店の溶剤ですが、某100万
都市で調べた結果では、炭化水素系のゾールを使っているお店の方が7,8倍くらい多
いです。
 取り次ぎの系列店を複数持つ大きなクリーニング工場では、ゾールとトリクロロエチ
レンの両方を使っています。

From $$$$

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00538/00538 GEH05313  シェーマ         RE:ドライクリーニングに用いる溶剤は?
( 6)   97/01/17 14:39  00535へのコメント

**さん、こんにちは。シェーマです。

>最近、家庭でドライクリーニングができる洗剤が販売されています。
>これは、つけおき洗いをする(型くずれさせない)タイプのものだ
>そうです。どんなものが使われているか、ご存じですか。また、そ

気になっているのですが、最近買い物に付き合わないもので、まだ手にしたこと
がありません。代わりに試用記事を紹介します。

 「洗濯の科学」,39巻3号(1994) の西川勢津子さんの『私の経験コーナー』か
ら。試験には汚れたカシミヤのセーターを用いたそうです。
 ○ンスターのは“グリコールエーテル”が溶剤だそうで、指示通り冷水に溶か
して漬け込んで、すすぎ・脱水・乾燥したら、仕上がりはふっくらきれいになっ
たそうですが、一緒に付けた人工汚染布の汚れはあまり落ちなかったそうです。
それで、微温湯に溶かして軽く押し洗いしたら、汚染布もきれいになり、仕上が
りもよかったそうです。また、大掃除に使ったら大変汚れがよく落ちたとか。
 ○イオンのは、記事には溶剤名が書いてありませんが、表示通り微温湯で押し
洗いしたら、汚れはきれいに落ちたものの、押し洗い時特有の“小山だか丘”が
できて、アイロンかけが必要だったそうです。

 やはり、市販品をうまく使うにはいろいろな工夫が必要ということでしょうか。
なお、他の方にも試してもらったら、仕上がりのヌメヌメや、液に手を入れたと
きのヌメリを気にする方がいたそうです。

 西川さんは、家庭内のいろいろなものとことん試す方で、いつも楽しい記事を
書いてくれます。ドライマーク付きでも、うまくやれば水洗いできるものも多い
そうです。

           1997/01/17 本間善夫(GEH05313/honma@mxr.meshnet.or.jp)


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