DVD 「誰がために」

 
http://www.pal-ep.com/tagatameni/top.htm

愛妻を少年に殺されるという重くショッキングなテーマ、浅野さま主演でなければ観なかったかもしれないが、予想していた内容とかなり違った。

事件そのものよりも、その前に二人が出会って心を触れ合わせていく過程、事件の後の日常で自分の思いだけが変わらずにいるさまが静かに描かれる。
社会という慌しく無慈悲な流れの中で、一人一人はそれぞれの心をかかえて生きている、ということは当たり前なのに、なぜか見えなくなっている。
毎日の景色の中の、青空や、雨や、風が見えなくなっているように。

浅野忠信さまやはり最高。

矢野顕子の音楽も素晴らしかった。