DVD 「 エリ・エリ・レマ・サバクタニ」 |
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http://www.vap.co.jp/elieli/top.htm 西暦2015年。日本をはじめ世界中に“レミング病”と呼ばれる致死ウィルスが蔓延していた。感染者は自殺という方法で死に至るこの病。唯一の抑制方法が“日本のあるミュージシャンが奏でる音”を聴くことだという。希望もない絶望感に満ちた世界で、彼らの“音”は一筋の光となるのか…。
↑というのは後から読んだんで、例によって大ファンであるところの(しつこい)浅野忠信さまがミュージシャン役ででる、という予備知識だけで、借りてみたのだが。 浅野さまはいつもながらかっこいい、ギターを弾く姿はもうめちゃくちゃかっこいい、宮崎あおいもかわいい。 んだけど、なにか↑のストーリーを「説明」する映画という感じで、映像が素晴らしいのに全然ぐっとこなかった。 クライマックスの、「人類を救う音楽」というのも、「?」 ティム・バートンの「マーズ・アタック」で火星人を全滅させたあの「音楽」のほうがずっとユーモアもあってインパクトもあったと思い出す。 青山監督のヒット作「ユリイカ」は役所広司が嫌いで見てないんだけど、よいのだろうか。 そういえば、前読んだ金井美恵子のエッセイ「競争相手は馬鹿ばかりの世界へようこそ」というタイトルは、ハリウッドの脚本家の言葉だそうで、この青山監督が「ユリイカ」をノベライズした小説がなんかの賞をもらったことに対する皮肉っぽいお祝いの文だった。 この監督の初期の作品で浅野さまが意味もなく人を殺しまくる若者役という「helpless」も見たけど、それも、「いいたいことはわかるが〜」という感じだった。 自分の中に文学的ストーリーがあって、映画はそれを説明する手段なんだろうか。 このタイトルはイエスの最後の言葉で、監督は森敦の同タイトルの短編に影響を受けたそうなので、念の為そっちも読んでみたけどやっぱいまいち。 あー浅野さまさえ主演でなければ別にどうでもいいのだが。(悶々)
こないだNadiffで買った浅野忠信自筆イラストポストカードセット。 |