第16代御教子
「がらくたより出てきたもの」 本山教義部による本年度御真言の解説 がらくたからは、がらくたがうまれる。価値あるものからは、価値のあるものや、 価値のないものがうまれます。これは、従来の科学でも正しいとされていること です。 そして、正しいものからは正しいものや正しくないものがうまれます。 正しいものと、正しくないものを区別することは、人間界の経験則でも、なかな か、困難なことが理解されていることです。 いまや、人間界が、終末の時に向かっているのは、多くの人間も、様々な角度か ら理解しているとおりです。過ぎ去った未来が、また過ぎ去ろうとしていること の繰り返しであるのです。 遙かに過ぎ去った未来においても幾度と繰り返される始真言廻は、なぜ起こった のかを推測することさえ人間には困難です。 この地にも、がらくたは生まれ、そして、がらくたより、がらくたが生まれます。 混沌の地に、がらくたが生まれることさえ、がらくたには理解できません。 やがて来る過ぎ去った未来。そして、世界は、がらくたに還るのです。 がらくたのなかで「ひかりあれ!」と叫ぶものこそ「一粒の種」、1人の「たま ご」と名のる者です。そして、終末の時、多くの「たまご」の偽物が出てくるこ とに注意しなさい。なぜなら、偽物は、あなた方をだますからです。だますこと ができない偽物は、本物とも区別が付かないからです。 時間をかけて、よく見なさい、よく聞きなさい、よく読みなさい。