『せたがやスタ研ニュース』17号【研究会からの報告】

 全体会報告

 2月

 
2月23日午後8時半〜 しゃれなあど3階教室 23名出席
[議事]
(1)先進商業地域視察報告(区振連主催で川崎市・モトスミ・ブレーメン通り)
(2)地域振興券関連の取り組み状況
(3)情報交換

us況で変わってきた消費者のスタンプ観?
 「長引く不況で消費者のスタンプに対する見方が変わってきた」という話が、2月のスタ研全体会で出された。
 一つは、烏山駅前通り振組副理事長の田中省一氏から。
 「2月に輪島など能登へ2泊3日の旅行会を実施したが、参加者は定員の30人に10人近く足りなかった。当振組の旅行は豪華でしかもお客さんの負担は少ないということで、いつもすぐに定員に達していた。2泊3日の旅行に参加するため、2泊して並んだお客さんもいた(参加申し込みは先着順に受け付ける)というエピソードもあったほどだった。
 能登旅行は2年前にも実施しているということもあるが、買い物で使われる台紙が増えていること、歳末売り出しの抽選率が上がっていることなどからみても、不況で余裕がなくなっている消費者が増えているのでは」。
 田中氏の話は、スタンプでの買い物が増えたというものだが、中里通り振組青年部長の中村一郎氏は、スタンプそのものの価値に疑問が出てきた、という話をした。
 「自分の店では、去年1年、徹底的にスタンプを出す方向でやってきたが、どうも消費動向とスタンプはずれているという気がしてきた。多くの方が5倍のスタンプサービスより10%の値引きに魅力を感じている。景気のいい時はお客さんがスタンプを集める余裕があったが、最近は、集めて使う、という余裕がなくなっている。現状のままで推移すれば、スタンプ事業は厳しいことになるのではないか。
 一方で、デパートの閉店セールなどでは数十万円もする高級家具などが売れている。そういう購買力をひきつけるにはスタンプサービスでは難しいような気がする」。
 この疑問に対しては、「値引きに走るのではなく、商店街全体でスタンプのステータスを上げるように考えるべき」(岩切淳子氏)、「スタンプは息の長い事業。定着するまでには何年もかかる。烏山のあるお茶屋さんでは、『スタンプ10倍か2割引き』というセールを毎年実施しているが、9割のお客さんがスタンプを選んでいる」(田中氏)といった意見も出された。

 3月

 3月24日午後8時半〜 しゃれなあど3階教室 19名出席
[議事]
(1)インターネットについての説明 ニューアーク(コンピューター関連業者)・大塚氏
(2)スタンプ事業への提言 シニアアドバイザー・金尾敏郎氏
(3)情報交換

k椏s市西新道錦会の安藤理事長が講演
 スタ研では、3月10日、しゃれなあど3階の教室で、京都市・西新道錦会振組の安藤宣夫理事長を講師に『地域密着型商店街のありかた』のテーマで研修会を開き、約60人が出席した(中里通り振組及び東商世田谷支部が共催)。
 時間は午後7時半から10時までの2時間半。前半は安藤理事長の講演、後半は質疑応答という構成で、9時半に終える予定だったが、参加者からの質問が相次ぎ、30分延長するほどの盛り上がりだった。

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