『せたがやスタ研ニュース』22号【NEWS & REPORT】

■区商連共通商品券
共通商品券を売り出しの景品にする是非
 区商連共通商品券の活用について議論が盛り上がった。
 スタ研代表で、烏山駅前通り振組副理事長の田中氏からは、「烏山では、中元や歳末の福引売り出しの景品は共通商品券を主体にしている。最初は桑島理事長が区商連の会長でもあり、おつきあい的な意識もあった。しかし、最近は、共通商品券で買い物する新しいお客さんが増えていることなどで評価が上がっている。敬老祝いその他で区などから共通商品券を支給される消費者が増えていることと、烏山ではどの店でも扱っているというイメージが浸透しているため、消費者が使いやすいのだろう」という説明があった。
 下高井戸振組の上保氏も、「商店街だけでしか使えない金券では従来のお客に限られるが、共通商品券なら新規客開拓につながる。ただ、各店独自でPOPをつくるなどドーンとアピールしなくては」と、共通商品券普及に力を入れている区商連の役員さんたちが泣いて喜ぶような発言。
 ただ、上保氏は、「景品が商品券だけでは福引所がさびしい」という問題点も指摘した。
 これについては、(有)パルフレックスの岩切氏が、「各店から商店賞を提供してもらい、それを福引所に展示すればにぎやかしになるし、各店が宣伝のために自主的に出すので商品を景品にするマイナスもない」と補足した。
 一方、祖師谷振組の上田氏は、「大半の役員が自分の商店街だけに通用する買い物券を主張する」と共通商品券の難しさを説明した。


■松陰神社通り松栄会振組
専門家を使うメリット
 松陰神社通り松栄会振組では、今年度、区の支援でコンサルタントを派遣してもらい、メリットがあった。イベント等の企画が要領よく立案でき、チラシのデザインもよくなり、複数の印刷業者との見積もりをすることで印刷費も安くなった。 [岡村氏報告]


■中里通り振組
チラシには具体的情報を
 中里通り振組では、昨年末の売り出しチラシ裏面に、各店の広告を掲載してもらった際に、「具体的なサービス内容を入れる」ことを要請した結果、掲載した商品についての反応が結構あった。 [徳世氏報告]

カード・インターネット時代の電話回線

■Jデビットやクレジット等カード決済増加の見通し
 Jデビットというキャッシュカード決済システムが3月6日から本格稼働したことは、しばしばマスコミで取り上げられているのでご存じの方は多いことだろう。
 郵便局を含め全国で約620の金融機関、約3億枚のキャッシュカードが約10万カ所の加盟店での支払いに使えるというものだ。クレジットカードを持たず、しかもキャッシュレスで商品やサービスの支払いをしたいという消費者にとっては便利なサービスではある。
 しかし、始まったばかりということで知らない消費者が多いことや安全面での不安、そして現金決済が主力の多くの店にとっては、手数料や通信料などの経費が発生することなどから、現時点での普及度は極めて少ない。
 ただ、多くの金融機関では、磁気カードから偽造の難しいICカードへの切り替えを準備していること、キャッシュカードとクレジットカードが一体のカードに力を入れ始めていること、そして、加盟店の端末で現金も引き出せるサービスも検討されていることなどで、キャッシュカードやクレジットカードによる決済が近い将来普及する可能性はある。

■FAXやIネット、CATの利用多ければISDN導入も
 さて、カードでの決済の際、各カードの与信や預金の残高を即座にチェックするのは、電話回線だ。
 カード決済が多くなれば、電話回線の問題について見直したほうがいいケースも出てくる。
 通常の回線(アナログ)1回線のみの場合、カード残高をチェックしている間は使用中になり、電話やFAXが利用できなくなる。逆に、電話やFAXを利用中の場合は、カード残高のチェックができなくなる。
 電話回線でインターネットにアクセスしている場合は使用頻度が更に高まる。
 こういう場合は、通信速度が通常のアナログ回線より早く、しかも1回線でアナログ2回線分(同時に2カ所との電話やFAX、あるいはカード残高チェック、インターネットアクセスができる)の能力があるISDN回線が便利だ。
 ただし、ISDNでは毎月の回線使用料が1030円(アナログ回線でプッシュホン利用の場合は640円)ほど高くなる。

 事務用回線使用料(月)

アナログ

アナログ・プッシュホン

ISDN

2,600円

  2,990円

   3,630円

■カード決済が多い場合はパケット通信が得
 また、カード決済が多い場合(目安は月150回)は、パケット通信という契約を結んだほうが通信費が安くなる。
 通常の電話料金は、通信時間に課金するため、クレジットやデビットの残高チェックには1回10円(市内3分以内)かかるが、パケット通信では、データ量に課金するため、普通は2〜3円で済む。ただし、パケット通信では月に1000円の基本料金が別途に必要。
 例えば月に300回のカード決済がある場合、通常の契約なら月に3000円の通信料金がかかるが、パケット通信なら基本料金を含め1600〜1900円で済む。
 ただし、カード決済が月に150回以下なら、通常の契約のほうが得。

3月の全体会から 近況や抱負を語る

■イベントと加盟店拡大が課題 祖師谷南振組・小島氏
 昨年後半から、スタンプの台紙を250枚貼りから350枚貼りにした。新台紙にはスタ研の共同チケットの内容も印刷している。
 このほかにも、新イベントを考えていきたい。悩みはスタンプ加盟店が 店ぐらいと少ないこと。
 個人的にはデビットカードやポイントカードに興味がある。

■気持ちを新たに 経堂振組・谷村氏
 最近は、商店会の事業・会合が増えたこともあり、スタ研への参加者が少なくなっていたが、きょう皆さんの顔を見て、頑張らなくてはと気持ちを新たにした。

■マンネリ打破に新イベント 松陰神社通り振組・岡村氏
 スタンプは 年目に入ったがマンネリ気味で、加盟店の減少傾向にもなかなか歯止めがかからないのが現状。
 そんなムードを打破しようと、この4月に、応募用紙にスタンプを30枚貼って投票すると、抽選で旅館招待や自動食器洗い機、プレイステーション2が当たる企画を実施する。
 昨年、下高井戸さんや烏山さんが実施した企画を参考にした。

■駅高架化やOX開店など変化 祖師谷振組・上田氏
 4月23日に小田急線が高架になる。それを記念してイベントを共同でやれないかと駅周辺の商店会で話し合っているが、どうなるかわからない。
 6月末に小田急OXが開店する。その時には何かやりたい。

■お互いに頑張りたい 中里通り振組・徳世氏
 スタ研では、イベント企画や経理などいろいろ勉強して、商店会の事業に採り入れている。
 大型店出店などで、厳しい状況だが後ろ向きにならず、頑張りたい。

■出席者の顔ぶれ変化に驚く 中里通り振組・茂木氏
 久しぶりに参加したが、出席者の顔ぶれが変わって驚いている。負けずに頑張っていきたい。
 われわれがスタンプ事業について最初に教わったのが松陰神社通りの岡村さん。これからもよろしくお願いします。

■イベント企画など勉強したい 東深沢振組・中村氏
 スタンプは19年目を迎えている。恒例のさくら祭りを4月1日に開く。見に来ていただきたい。
 イベントの企画など今後ともスタ研で勉強したい。

■飲食店向けにイベント 桜新町振組・渡辺氏
 東京23区で初めてのポイントカードを始めて3年が過ぎた。65店中20店が飲食店というのが1つの特徴。
 2月は下高井戸さんを参考に、満点カード1枚で各飲食店のランチを食べられる企画を実施して人気があった。

■販売・換金体制が課題に 東松原振組・北島氏
 商店街内の松沢信用金庫が今秋、昭和信用金庫に吸収されて、なくなる可能性がある。その場合、スタンプの販売や換金をどうするかが問題。皆さんのお知恵をお借りしたい。

■店での台紙利用促進 下高井戸振組・上保氏
 集めたスタンプの使い方を知らない消費者が意外に多い。「イベントの時に使わなかった。どうやって使っていいの」と聞かれることがある。それで、「500円で買い物に使えますよ」というと結構使ってくれる。消費者に対して各店は、どんどん提案すべきだ。

■5周年記念イベント 明大前振組・五十嵐氏
 今年でスタンプは5年目となる。それで5周年記念イベントの第1弾として3月21日から8日間、5倍セールを実施する。4倍は組合補填。第2弾として夏の盆踊りの時に、スタンプ10枚を用紙に貼って応募すると抽選で韓国旅行が当たる企画を実施する。

■好評だった台紙 倍セール 烏山駅前通り振組・山田氏
 2月初めに、台紙1000円シールセール(台紙を加盟店で使うと1000円で使える)を4日間、2月末から、台紙10倍セール(台紙を加盟店で使うとスタンプ10倍)を8日間実施したが、10倍セールのほうが好評だった。3月末にはスタンプラリーを実施する。

■高額品店だからこそ効果 下高井戸振組・桜井氏
 きょうは、元気とやる気をいただこうと急遽、参加させていただいた。
 先日はスタンプサービスを目玉にした売り出しを店独自で実施、予想を上回る売り上げをあげた。うちは高額品(時計と貴金属店)を扱うのでスタンプをまとめて集めやすい。だから海外旅行など目標があるお客さんは、よく利用してくれる。

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