スタンプ&ポイントカード実績調査結果要旨
 2003年度の動き
 
*決算月は会により異なりますが本調査では、2003年4月から2004年3月までの1年間としました

・2003年度全体の数字やイベントなどの詳細は、『商店街通信』52号に掲載
・2003年4月〜6月は50号
・2003年7月〜12月は51号
・2004年1月〜3月は52号

■概況
厳しい状況は変わらず
 郊外には大型SCやディスカウントストア、商店街などには各種のチェーン店の出店増、一方では既存店の廃業や売り上げ低迷、有力発行店の扱い中止などで、多くのスタンプ・ポイント(以下、スタンプと略)発行団体が発行額の減少傾向に悩んでいる。
 「年々、廃業などで脱会する店が出始め、ポイントカードが利用できる店の減少が心配。イベント参加店が減少し、定員割れとなることが多くなってきたのも、気になる」(三ヶ日町えびすカード店会・夏目会長)状況は全国共通の傾向。

 
回収率100%以上が32会中17会
 また、単年度でみると回答32会中17会が回収率は100%以上となっている。前年度の場合は10団体(回答は今年度と同じ32団体)だったので、発行額の減少より回収額の減少のほうが少ない(あるいは発行額増加より回収額増加が多い)会が増えているということだ。
 回収率は金額ではなく、枚数(ポイント数)で計算。
 このため財政が悪化、消費者への還元比率を落とす会も年々増えている(例えば、従来、スタンプ350枚貼りだったのを400枚貼りにするなどで)。

 
負担率の見直し
 地場の食品スーパーなど競合激化で粗利が低下傾向にある店が少なくない。そういう店がスタンプの主力発行店である場合、退会もしくは負担率の軽減を申し出るケースが徐々にだが増えている。このため、負担率の軽減や一定額以上のスタンプ買い上げ店には、報償制度の導入などを検討中の会も出ている。
 負担率だけでなく、宣伝方法、販促経費、財政などの見直しが必要となっている。
 

スタンプ・店・商業集積の魅力づくり
 おつきあいではなく、店のほうから参加したくなるスタンプの魅力、そして消費者が集めたくなるスタンプの魅力をどうつくっていくか。
 さらには、消費者がスタンプを使いたくなるような各店の魅力づくり、商業集積としての魅力づくりなど基本的な問題に手をつけ、協組神辺わかば会のように中長期の事業計画づくりが期待される。

■発行回収状況 
 発行額増加団体は19%、減少は72%
 回収額増加団体は25%、減少は56%

【発行】
 発行額が前年比4%以上増えた団体は、6団体19%(02年度は12%)、減少した団体は23団体72%(02年度は66%)。
 発行額全体では8%減(02年度は4%減)。

 協組人吉商連の45%増は、昨年7月のスタンプシステム変更に伴い、同商連のスタンプと交換できる独自のポイントカードを発行している有力店の交換が、急増したことが主因。
 秋田市共通商品券協組の11%増は、羽後町など他市町村の加盟店が増えたことが主因。
 烏山駅前通り振組の36%減、丸亀中央振連の36%減、松葉町商店会協組の31%減、直方スタンプ事業協組の31%減は、いずれも、有力店の退会ないし廃業と競合激化などによる全体的な売り上げ低迷などのため。

 【回収】 
 回収額が前年比4%以上増えた団体は8団体25%(02年度は28%)、減少した団体は18団体56%(02年度は66%)。
 回収額全体では8%減(02年度は3%減)。

 協組多賀城スタンプ会の71%増は、昨年12月にシステムを変更したことに伴い、旧ポイントを使う消費者の急増が主因。
 協組サロベツドリームスタンプ会の65%減、輪島市商店連盟協組の36%減、串本リリースタンプ会協組の36%減は、02年度にスタンプの有効期間を同年度内でいったん締め切ったため回収が殺到したが、03年度はそのような要因がなかったため。
 
■その他の動き
システム変更
 協組人吉商連は、昨年7月に従来320枚500円で消費者が使えたスタンプを250枚300円とし、加盟店のスタンプ購入額を1枚2円から1.6円に軽減した。
 協組多賀城スタンプ会は、昨年12月、カード端末の老朽化に伴い1ポイント1円(100円買い上げに2ポイント進呈)として使えたポイントを、400ポイント500円(4万円買い上げに500円)とした。カードもリライト式から使い捨ての印字式に変更した。
 輪島市商店連盟協組は、昨年12月、スタンプに加え、ポイントカード併用とした。ポイントカードは使い捨て印字式。すでにポイント売り上げがスタンプの倍以上になっている。
 

エコバッグ 
 佐世保福栄会協組が環境対策事業として行政の支援を得て昨年6月に製作。この袋を持参するとエコカードがもらえる。エコカードは10枚ためると同協組のポイントカード10ポイントと交換できる。

中期計画
 協組神辺わかば会は「商店街競争力強化事業」の指定を受け、今年の1月、中期計画をまとめた。同協組ではそれに基づき、加盟店拡大運動などに取り組んでいる。

常時交換ますます人気
 小阪スタンプ会の台紙常時交換の人気が続いている。
 03年度は、回収台紙のうち、53%が常時交換、加盟店及び預金が38%、イベントが9%の割合だった。常時交換で回収された台紙は28,893冊で、昨年より2割以上伸びた。
 そのうち、スルッとKANSAI(JRを除く関西の私鉄共通のプリペイドカード)の11,590冊、Jスルーカード(JRと近鉄共通)の8,780冊を合わせると3分の2以上を占める。ほかは高速道路券、映画券など。
 03年度の特殊事情としては、当初、ハワイ旅行(参加300冊)を目標にしていたが、300冊は無理と常時交換に切り替えた消費者がある程度いたことがあげられる。
 

ミニ台紙
 廿日市さくらシール会が70枚貼り100円で使えるミニ台紙を今年の3月から発行。昨年、同会の加盟店で体験学習をした中学生が提案したことや、「早くいっぱいになる台紙がほしい」という意見は他の消費者からも寄せられていたこともあり、踏み切った。

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