ミステリとか特に読まない人ですが、じゃあなんで買ったのかというと、 禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹」 このアオリに惹かれたに尽きます!(を というかそれどころではなく期待を裏切らないインモラルな内容で(・∀・)/イイ!! この作品のだらだらと羅列(吐露?)されるだけの独白(しかもかなり傲慢だ)には閉口したし、 文学論かよ?と思わせる膨大な参照と検証作業だけの部分にははっきり言ってついて行けなかったけれど。 いや、正直に言うと、最初はこの作家(作品?)の第一印象の悪さ(多分に主人公の独善的なモノローグのせい) で嫌悪感しかなかったんですが、最後まで読んでみて結局はこの作品を気に入ってました。 それは(恐らく作者の狙うところだと思われる)キャラの要素と、そして全く救いようのない「真実」 無造作に放置されたままの諸問題(テーマであるはずの殺人事件さえ放置!)を孕む危ういエンディング。 「真実は何ももたらさない」どころか真実そのものが壊れていると言わんばかりのラストがとにかく圧巻。これに尽きます。 妹の夜月は常軌を逸しているけど激しい萌えですよ兄と一線を越えていようとも(´Д`;) 探偵役のボクっ娘くろね子さんも激しい萌えですよ保健室で売春していようとも(´Д`;) こうして見るとヒロインの筈の琴原りりすがちょっと弱いかな(^-^;) 主人公が最初に独白しているように、 この物語の設定は固定観念化している倫理観道徳観を打破しようとする試みでもあるのでしょう。 近親相姦、売春、そして殺人。 いとも簡単にクリアしてくれてます。 そういう攻撃的な部分があったからこそ、この物語を「気に入ってしまった」のかも知れません(^-^;) 最後にもう一言だけ、 くろね子たんにハァハァ(´Д`;)しる!(笑)