親指シフトの広場
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86. ※長文※ (続)OASYSレガシー配列を維持・保全するためには
投稿者:田之上(HIPPO.JTM) 2001/10/13(Sat) 17:03:29
URL:http://homepage1.nifty.com/cura/oya/index.html

    ここをご覧のみなさん,こんにちは。

    表題の件について,私の意見を述べます。

    ※長文注意※

    ・語の定義:以下で言う「OASYSレガシー配列」とは,「OASYS専用
    機」に採用されていた親指シフトキーボードのキー配列を指す。しかし,
    「100% Pure OASYSレガシー」ではパソコン用キーボードにはならない
    (?)ので,FMV-KB611 の配列,および,いまの FMV BIBLO LIFEBOOK の親指シ
    フトキーボードの配列をも「OASYSレガシー配列」と呼ぶことにする。

    ・一つ確かなこと。「OASYSレガシー配列」では,「親指シフター」と
    「非-親指シフター」とが同じキーボード・ハードウェアを「共用」すること
    はできない[*]。その理由:「OASYSレガシー配列」は,その「機能キー」の配列において,そして,森山さんがご指摘のようにそのモード遷移
    仕様の特殊性において,既存のキーボード(=いわゆる「106/109 日本語キー
    ボード」) との「親和性」が低いからである。

    [*] たとえ「OASYSレガシー」のまま「JISかな入力」が使えるように
    なったとしても駄目という意味。

    ・だから法人(企業・団体)への大量導入は見込み薄。これは大きなマーケッ
    ト・チャンスを失うことを意味する。

    ・つまり,「OASYSレガシー配列」キーボードは------親指シフトキー
    ボードを全社的に導入しているごく一部の企業を例外としては------
    「スタンド・アローンの個人ユーザ」で,今後も親指シフトを使い続ける
    であろうユーザしか買い手がいない。そしてそういうユーザの数は相当少な
    いのであろう[*]。

    [*] そういう「OASYSレガシー配列」ユーザの「見込み数」に関して,
    富士通はマーケット・リサーチの結果を手にしているハズ。

    ・だから富士通も「OASYSレガシー配列」キーボードをPC販売戦略の
    前面に押し出して売り出すことはできない。結果として,大量生産による
    コスト・ダウンができない!!

    ・「いや,JIS規格化されれば話は別だ」,とお考えの方もおられるだろう
    が,「OASYSレガシー配列」がそのまま「JIS規格キーボード」となる
    可能性はきわめて低いだろうと私は推測する。そう考える理由は上と同じ。
    すなわち,既存のキーボード入力環境との「親和性」が低いということに
    ある。

    ・けれども,「富士通は自社製品のユーザを大切にすべきだ」------と私も
    考える。ゆえに,富士通は今後もできるだけ長い期間にわたって
    「OASYSレガシー配列」のパソコン用キーボードを製作し続けるべき
    である,というのが私の意見。

    ・他方,「OASYSレガシー配列」キーボードがサード・パーティーに
    よって大量生産され廉価に売り出されるという事態が実現する可能性は,
    残念ながらきわめて低いだろうと私は推測する。これは純然たる需要と供給
    のバランスの問題。

    ・したがって,「USB接続のOASYSレガシー配列キーボードを作って
    くれ」という要望をもつ親指シフターは,富士通に対してストレートに
    そういう要望を伝えるべきである。

    ・他方,ユーザ有志の自主企画として「OASYSレガシー配列」
    キーボードを作ろうとする場合は,残念ながら「大量生産の廉価品」を
    作るのは困難であろうと私は考える。


    ・最後に「USB接続コンパクト親指シフトキーボード」について……。

    http://www.oyayubi-user.gr.jp/USB/USB-1.htm で公開されている写真を
    見る限り,「コンパクト型」と「フルキーボード型」とで,Tabキー配置の
    設計に関して一貫性がないのが気になる。「フルキーボード型」は106/109
    日本語キーボードや KB211 と同じ位置にTab キーが配されているのに対し
    て,「コンパクト型」ではOASYS(やKB611)と同じような位置に Tab
    がある。なぜこのような設計にしたのかその意図を測りかねるというのが
    率直な感想だ。とりわけ「コンパクト型」の方は,どちらかと言えば
    「Office アプリユーザ向け」ではなく「パワーユーザ向け」であることを
    考慮すると,ますますこの設計指針には疑問を感じざるを得ない。

    ・なお,今私はこの「USB接続コンパクト・親指シフトキーボード」を
    「試用」させてもらっているが,この「試用リポート」を近日中に下記の
    私のWebサイトで公開する予定である。

    ・最後に一つ。「USB接続コンパクト・親指シフトキーボード」は,
    「PS/2接続コンパクト・親指シフトキーボード(試作機)」と比べ,
    左右「親指キー」について,(1)キートップ「高さ」と(2)キータッチが
    変わっている。ひょっとすると変わったのは(1)のみかもしれないが,
    私にとってこれは「改悪」である。明らかに親指キーのキートップか
    高すぎる。Digital Wave の Dboard (ASCII の ASKeyboard)なみに
    親指キーのキートップが高い。その結果,高速タイプの際に同時打鍵
    タイミングがとりづらくなってしまった。この点についても近日中に
    「試用リポート」で触れる予定。

    頓首

    親指シフトをパソコンで使おう!
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