(テーマ:94年度 私が出会ったSALSAベスト10)



 1.LUIS ENRIQUIE / LUIS ENRIQUE
   (1994 SONY TROPICAL CDZ-81360/2-469690)

 2.FRANKIE RUIZ / PUERTO RICO SOY TUYO
   (1993 TH-RODVEN-3045)

 3.JERRY RIVERA / CARA DE NINO
   (1993 SONY TROPICAL CDZ-81150/2-469616)

 4.DAVID PABON / POR INSTINTO
   (1993 TH-RODVEN-3017)

 5.ISMAEL MIRANDA / EL SABOR DE PUERTO RICO
   (1994 BMG-74321-21152-2)

 6.ISIDRO INFANTE & LA ELITE
   (1994 MARCAS 002CD)

 7.RAY SEPULVEDA / LLEGASTE TU
   (1994 RMM CD-81344)

 8.VICTOR MANUELLE / SOLO CONTIGO
   (1994 SONY TROPICAL CDSZ-81392/2-469694)

 9.RICARDO BUSTOS / ME GUSTA LA SALSA
   (1994 TOP TEN HITS TTH2006)

10.TONY VAGA / SI ME MIRAS A LOS OJOS
   (1994 RMM CDZ-81283)

番外.ORQUESTA DE LA LUZ / FELIZ CHRISTMAS!
   (1994 BMG BVCR-1508)


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(コメント欄)

 はい。今年もSALSAベスト10をUPします。
 全国1000万のSALSAファンの皆様お待たせしました。え、誰も待
ってないって?(笑)

 過去に3回ほど、この「私が出会ったSALSAベスト10」をUPして
いますが、今年が一番難しかったなあ。
 なにしろ、ベテラン勢の台頭が目立った年ですし、これがみんなそれなり
に個性があっていいんですね。
 んじゃ、能書いきます。

 1位はルイス・エンリケです。才人クート・ソートのプロデュースで見事
に新しい時代のサルサの方向を示してくれました。SALSAという枠にと
らわれないいろんな音の詰まったアルバム(サンバ系統まである)で、聞き
ようによってはPOPなのですが、やっぱり根底にあるものはしっかりSA
LSAなんですね。浅いようで実は深いアルバムであると思います。また、
CDのジャケもきれいし、歌詞、カラー写真付きでファンにはうれしいパッ
ケージとなっています。

 2位はフランキー・ルイスです。やはり、この声がなんともいえません。
ま、私の一番好きな歌手でもありますし、アレンジも正統派ですので安心し
て聞いていられます。ルイス・エンリケを聞いたあとでは「やっぱりサルサ
はこれだよなあ」という気持ちになります。一本芯の通った音というのでし
ょうか。伝統的楽器編成でちゃらちゃらしたシンセなんかは入っていません。
剛球一本勝負・プエルト・リコ・サルサ魂で聞くものをぐいぐい引き付けま
す。これだけのものが作られるというのはなんと言ってもフランキー・ルイ
スのヴォーカルの力なんでしょうね。120%声を出し切っていまして、す
がすがしいです。CDにプロデューサーがクレジットされてないのですが、
たぶん秀才クート・ソートでしょう。

 3位はジェリー・リベラ。このりりしい顔のCDジャケの写真からわかる
ように「サルサ現在進行形」のようなアルバムです。プロデュースは天才ク
ート・ソートでして、ジェリー・リヴェラの若々しい魅力を前面に出しつつ
基本部分もしっかり作られており、決して薄っぺらくありません。まさに
「クート・ソート実力の一枚」というような感じです。このアルバムでは特
に4曲目の「NO HIERAS MI VIDA」が秀作ですね。イントロのトランペットと
いい、ギター、ちょっとだけ入るストリングス、管のアンサンブル、パーカ
ッションも申し分ないです。

 4位のデビッド・パボーン。全体にまとまってていいですが、特に最後の
曲はギターのイントロがきれいなゆっくりした曲でして、カリブ海に沈む夕
日が目に浮かんできそうで大変いいです。

 5〜6位は94年を象徴するようなベテラン健在を見せつけたアルバムで
す。

 その次、7位は通算3枚目のアルバムとなるレイ・セプルヴェーダ。
 1、2枚目と派手な感じだったのですが、ここにきてグッと落ち着いてい
ます。ヴォーカルもあまりエフェクタを通さず素朴な感じで録音されており、
シブいです。コロもジョニー・リベラ、ティト・アレンということで申し分
ないです。シンセも極力抑えられており、その分地味ですが、地に足をつけ
たような堂々とした音に仕上がっています。

 8位はビクター・マニュエル。相変わらずの高音質のヴォーカルに今回は
ベテラン勢のアレンジが魅力の好アルバムに仕上がっています。

 9位はリカルド・ブストス(バストス?)。1枚のアルバムで4人ものカ
ンタンテがクレジットされており、曲もメドレーやアレンジ違いの同一曲が
収録されていたりして多彩で聞いてて楽しいです。

 10位はトニー・ベガ。この人は文句なしにトップ歌手でしょう。しかし、
このアルバムはちょっと地味だったなあ。

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 ベスト10の発表は以上の通りです。
 以前からのサルサ・ファン、あるいはこれからサルサにはまろうとしてい
るアナタの泥沼探検の参考になれば幸いです。(と、ずっと書いてるなあ)

 さて、95年はどんなアルバムに巡り会えるやら・・・・



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Masanao "Maa" Shimizu (C) 1997