1998年私の出会ったサルサベスト10



 1.Johnny Ray Salsa Con Clase / Encendido
   ( 1998 SNK-82938 )

 2.Ralphy Vega / Sin Pretender
   ( 1997 Cache Record SINCD001 )

 3.Pedro Conga y su Orquesta Internacional / Peligroso
   ( 1998 mp MPCD6238 )

 4.Tito Nieves / Dale cara a la vida
   ( 1998 RMM RMD82171 )

 5.Tito Puente / Live at BIRDLAND
   ( 1998 RMM RMD 82270 )

 6.Anthony Colon / Ahora es Que es
   ( 1998 EMI LATIN H2 7243 4 9312524 )

 7.Obie Bermudez / Locales
   ( 1998 USW BMG 74321-61992-2 )

 8.Salvador Pino / Con tu amor...
   ( 1995 SONOGRAFICA10.399-0 )

 9.Samuel Del Real / Barranquilla...Sacala a bailar
   ( 199x insa SDR-23 )

 10.Toto Puente / Royal T
   ( 1993 PICANTE CCD-4553 )



(コメント欄)

 はい。今年もSALSAベスト10をUPします。
 全国1000万のSALSAファンの皆様お待たせしました。え、誰も待ってないって?(笑)

 1位は昨年惜しくも Jose Albertoに首位の座を奪われ2位になってしまった Johnny Ray です。いつものようにしっかりと「男のサルサ」を作りこんでいます。曲にばらつきはあるものの、しっかりした重厚なサウンドはさすがこの人らしく聞いていて安心していられます。

 2位の Ralpy Vegaはリサーチ不足で経歴他はわかりませんが、さっぱりした上品なサウンド。手慣れた感じです。英語サルサも入っていますが、これはご愛嬌。しかしスペイン語の曲では飽きのこない歌い方でぐっと引き込まれてしまいます。

 3位は私の大好きな Pedro Congaです。前作「Tropical」の延長線のような感じですが、相変わらず楽曲的にはいいです。バラエティに富んだ構成になっていますが、ハマったときのノリはさすがベテランというところでしょう。自然に腰が動くアルバムです。欲を言えばもう少し歌手がうまかったらなあ・・・。でも、この素朴なボーカルがアジがあっていいのかもしれないです。

 4位の Tito Nievesは裏ジャケットでは「いいおやじ」になってしまっています。自分の子供でしょうか目元が似ているような気がします。この子供も何年かしたら、ゴリラみたいになるのかなあ・・・。最近の Tito Nievesは英語サルサのアルバムを出したりしてどうなってしまうのか、と心配させましたがこのアルバムで少し安心。サウンドは RMM独特の切れのある感じになっていて歌も気張らずのびのびしてていい雰囲気です。

 5位は Tito Puenteのライブ。重厚なホーンとパーカッションのアンサンブルはラテン界随一ですなあ。この人を聞かずしてラテンは語れません。「バードランドの子守歌」のイントロ、そして「マンボ・イン」はすごい迫力です。この曲での管による怒濤の攻撃はまさに圧倒的。アルト、テノール、バリトンのサックスとトランペット、トロンボーンによるアンサンブルの素晴らしさを再発見しました。そして Frankie Moraresによるボーカルも楽しい。ゲストミュージシャンでは Dave Valentinのフルートがカッコいいです。聞き所が多いアルバム。

 6位は Anthony Colon。私の大好きな Edgar Joel y su Orquestaのボーカル担当の人ですね。意外なソロ・デビューです。Ramon Sanchezの軽快なアレンジに乗ってすがすがしいサルサを聞かせてくれます。コロで Edgar Joelが参加しているし、別にコンビは喧嘩別れではないようですね。注目はサウンドがトロンパンガではないということでしょう。トランペットがしっかり高音質のボーカルをサポートしていてEdgar Joel楽団のときのような柔らかさはありません。まさしく Ramon Snchezの手腕というところでしょう音の隙間の少ないしっかりした作りになっています。 Cuto Sotoも1曲アレンジで参加してますし Johnny Riveraのコロによるサポートも見事です。

 7位の Obie Bermudezは正体不明のシンガー。ジャカジャカのギターのイントロから始まるこのアルバムはサウンド的に新しい感じがします。ニューヨークサルサの新しい流れというところなのでしょうか。ボーカルは絞り出すような声が特徴的ですな。熱く訴えるような攻撃的な歌い方です。ワタシはなぜかリチャード・マークスを思い出しました。

 8位の Salvador Pinoも正体不明ですが、聞き易いアルバムです。のびのびと気持ちよく歌っています。歌謡サルサというのかな。楽曲はイヤミがないが後に残らないというか、みんな同じというか・・・(笑)。サウンド的にはシンセが幅を効かせていて長く聞いていると耳にしつこいです。どの曲も同じ音色のシンセが入っていて、他に芸がないのか、というような気にさえなってくる。

 9位はこれも正体不明の Samuel Del Realということにしておこう。なかなか好感がもてるさっぱりしている醤油系のサウンドだ。その分押し出しがない感じだが、さらっと聞いているにはトロピカルな雰囲気でよいのではないだろうか。

 10位は Tito puenteの代表作のこれを選んでみた。マンボが気持ちいいんですよねえ。



 ということでベスト10をお送りしました。以前からのサルサ・ファン、あるいはこれからサルサにはまろうとしているアナタの泥沼探検の参考になれば幸いです。(と、ずっと書いてるなあ)

 さて、1999年はどんなアルバムに巡り会えるやら・・・・



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Masanao "Maa" Shimizu (C) 1999