全体的に、ある種の暖かみがあるアルバム......MORE
「春一番が吹く頃に」は、国生さゆり・内海和子・高井麻巳子この3人が歌う"卒業ソング"である。
今までの想い出とまだもう少しこのままでいたいっていう純粋な気持ちが、まさに"リアルタイム"な一曲だった。ピアノがメインになっているシンプルな曲だがその分切実としたボーカルの雰囲気が伝わってくる。
おニャン子の卒業ソングといえば「じゃあね」がメジャーであり、この「春一番が吹く頃に」はどちらかというとマイナー的な位置に存在してはいるものの、昨年発売された「ULTRA
NYANKO URA SPECIAL」にも収録されるなど隠れ名曲としての呼び名は高い。
今年の春一番はもう吹いてしまったが、やはりこの季節になると懐かしいアルバムをめくるようにどうしてもレコードに針を落としてしまう一曲である。あなたも「1987年3月」にトリップしてみませんか? 【yuusuke】
Side Line(側線)"でも、このアルバムは”線の外側”。サウンドが今までの路線を逸脱しているように思われます。音源の進歩なのでしょうか、今のDTMに近い、詰まった感じがします。ボーカル処理も奥行きいっぱいで、ぐっと聴きこめる1枚に仕上がっていると思います。お気に入りは、「星のバレリーナ」です。ワウ、オルガン、シンセブラス、ベース。はっきりいってファンクです。
「夏のクリスマス」とともに、おニャン子ソングの"ベストオブ・ファンク"に挙げられる曲だと思います。ツアーもよかったし、充実していましたね。今回のビデオ再発売で「Sailing〜」が含まれていないのが残念ですね。多くの人に観てもらいたかった...。
私にとって、このアルバムと「サークル」は、捨て曲のない名盤であると信じています。発売当時は「地味なアルバムだなあ」と感じ、唯一気に入っていたのが「 ポップコーン畑でつかまえて」だったのですが、10年たった現在になって、聴く度にその良さがじわじわと伝わってきます。個人的には、「星のバレリーナ」「雨のメリー ゴーランド」「あなただけおやすみなさい」そして上記にて述べたように「ポップコー ン・・・」が気に入っています。全体的に、ある種の暖かみがあるアルバムである、と 現在では解釈しています。
このアルバムが発売されたとき、ジャケットに各おニャン子の、少女時代の写真が載っていて、誰の写真かを葉書で投書する企画がありましたね。私も応募したのですが、はずればっかりで・・・。確か、こニャン子クラブの会報に正解が載っていたはずですが 、処分してしまった今では、それを知る術もない・・・。
蛇足ですが、当初LPで発売されたときは、「星のバレリーナ」の次に「新・新会員番 号の唄」が収録されており、46分テープにA面が入りきらず、仕方なく54分テープにダビングしたのですが、B面がかなり余ってしまい、余白部分に何を録音すべきか悩んだこともありました。
おニャン子の1番盛り上がっていた(だろうと思われる) 時期のアルバムだと判断したことと、 歌詞カードに誰がどこを歌っているかわかるようになっているところがいい。