木洩れ陽のシーズン/汚れなき悪戯

(1988.4.6)ポニー・キャニオン

【レビュー】

 レビュー (「特選 今月の一枚」 99年4月 ピックアップ)
 ラストシングルを意識して作られた曲かどうかは未だにわからないが、それをも感じさせるせつない歌詞には、この季節になると必ず聴かずにはいられない何かを含んだ曲である。

 昔、好きだった人を思い出して、、、なんていう内容の歌詞はふつうなんとなく暗くなりがちになったりもするが、それを「笑ってよ!!」なんて淡々と歌いあげているところあたりがいかにも彼女らしい。もしかしたら何年か経った後この曲の歌詞のような、こんな気持ちが彼女の中にも芽生えたかもしれない。

 最初で最後の本物の恋を掴んだ彼女にはずっと幸せでいてほしい。春のまどろみの中でそっと微笑む彼女を曲の中に垣間見たような気がした。【Yuusuke】