私のままで・・・

(1988.1.21)ポニー・キャニオン

私のままで・・・

【レビュー:週末の名画座】 【収録曲】 【推薦】

 レビュー:週末の名画座 (「特選 今月の一枚」 ピックアップ)

 今回の思い入れの一曲は、1988.1.21に発売した、高井さんの3rdアルバム「私のままで・・・」のラストに収録されている曲「週末の名画座」です。個人的には高井さんの好きな曲BEST5の中に入る名曲です。

 2nd「こころ日和」はどちらかと言うと「夏の日」のイメージだったのですが、「私のままで・・・」は発売が冬だったという事で全体的に冬のイメージになっていて、セピア調のジャケットといい、どこかノスタルジックな感じになっています。「週末の名画座」はその中でもひときわノスタルジックな曲で、この曲を聴いていると、目の前に古ぼけた映画館のほこりっぽいシートに高井さんが座っていて、古い映画を見ているようなそんな景色が浮かんできます。

 曲が終わってもまだ席を立たず、観客がみんな居なくなった後、歌詞中にもありますが、

「片隅に借りたままの本を置いて、そっと重い扉を開けて出ていく・・・」

まるで映画のワンシ-ンの様な曲なのです。うーんでも僕だけの思いでしょうか?まぁいいですよね、個人的な思い入れなので・・・。

 みなさんもちょっとCDやレコ-ドを取り出して聴いてみて下さい。雰囲気をあじわうには、ちょっとノイズの出るアナログ盤をおすすめします。ますます良いでしょう・・・!? アナログを持っていない方は、頑張って探してみて下さい。皆さんの中でもこの曲に対する思い入れなど何かあれば聞かせて下さい。【Yuusuke】

【収録曲】

  1. 冬時間
  2. ある微笑
  3. うそつき
  4. 追憶のアデュー
  5. 星のせせらぎ
  6. テンダー・レイン
  7. 知らんぷり
  8. 十月の旅人
  9. 夢回帰線
  10. 週末の名画座

収録曲の詳細

【推薦】

たーくん

bulletこのアルバムの中にある『星のせせらぎ』が一番好きです。その歌詞の終わりの方に「好きだから さよなら……」というフレーズがあって、当時つきあってた女の子と離ればなれになって別れた時期とちょうど重なり、心にジ〜ンときて泣けました。。。最近、結婚を考えた子と別れてしまったのだけれど、またこの曲聞いて、お互い好きなのに別れなきゃならない気持ちを切なく高井さんが歌い上げてるのとオーバーラップして、また泣けてきました。全く成長してない私ですが、「私のままで」というタイトル通りに自分自身の考えや気持ちを大切にしていきたいと思ってます。このころの高井さんの心境ってどんなんだったんでしょうね?秋本さんと付き合っていたんでしょうから、その辺の気持ちも多少入っているのでしょうか??冬の晴れた夜に星を見ながらこの曲を聴いてください。きっと自分の気持ちが素直になれると思います。

タカ

bulletおニャン子も解散しアイドルから歌手としての一面も覗かせた時期のLPである。全2作と同様寂しくもありしっとりとした曲も多く、うしろゆびとちがう一面も堪能できる。発売も冬だったので曲調もこころなし冷たい雰囲気が漂う。気に入ってる曲はテンダーレインである。イントロの「だけどきらい〜だけどすきよ〜」のところは伴奏はほとんどなく、なんかまみちゃんの声がストレートに聞こえて新鮮。サビのところで上記のフレーズをくりかえすが、その時の一瞬うつ向きなが歌うところが思いだされます^^。他には「冬時間」などもおきにいりです。

しんえもん

bullet全編にわたってノスタルジックな名曲ばかりですが、中でも「週末の名画座」は最高傑作。最終アルバム「Message」といい、楽曲も良く、高井さんの歌唱表現力も上昇していただけに以後新作が聴けなくなったのは大変残念であります。