雪の帰り道/うさぎの耳

(1986.10.15)CBS・ソニー

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 レビュー (「特選 今月の一枚」 97年3月 ピックアップ)
 おニャン子一の純正アイドル美奈代のセカンド・シングル。秋元・後藤のゴールデン・コンビが、ファースト「瞳に約束」に引き続き担当している。

 曲の内容は完全に演歌の世界なのだが、作・編曲のうまさにより冒頭からまるですいこまれるようにリズムにのれる。そしてその後は美奈代が余韻をあたえず一気に歌いきるので、いつの間にかサビの部分で「ゆっきにー」『ユッキニー!』「なーれば」『ナーレバ!』と歌っていることに気づくわけである。この合いの手の部分が夕ニャンのスタジオもしくはコンサートで高ポイントであることは間違いない。演歌的情念の世界をアイドル風にアレンジした一曲である。

 C/Wの「うさぎの耳」は初期の美奈代らしい無邪気な雰囲気が楽しめる。しかし、A面で「胸の痛みどこかにうずめて」と歌った直後にB面で「うさぎの耳があればいい」とくるのだからアイドルポップスはやめられない ^^)【T.Ishida】