(1989.8.2)ポニー・キャニオン
おニャン子の曲の中には情景描写において非常に優れたものがいくつもあり、それらの曲は、まるで自分がその映画(ストーリー)の中に入り込んだ気分にさせたものだ。それは当時の少年少女たちにイメージの中でのリアリティをあたえ、みんなが黙ったままハイウェイを見つめたり、変わってない昔の彼に会ったり、クリスマスの夜にはじめての口づけを誓いあったりもできたのである。
この「オ・メ・デ・ト・ウ!」もそんな曲の一つで、後期生稲ものに特徴的なしっとりした、しかしなにかクリアーな歌声が聞こえてくると、もうそこはスノーフレークが踊る夜の世界だ。そして生稲ちゃんといっしょのゲレンデに立って、「おめでとう」といってもらえたような、やさしくて心が洗われた気持ちになるのだ。【T.Ishida】
1.Jealousy In The Night 2.北斗七星の一夜 3.忘れたいのに 4.オ・メ・デ・ト・ウ! 5.モノローグ・・・春 6.あした元気になぁれ 7.JapaneseGirl 8.さよならの岸辺から