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新田恵利イベントライブ'99

「跳んだ!叫んだ!真夏の・・・」

 8月15日の新宿午後6時前。コマ劇場のすぐとなりのビルを登る階段は気温約40度もあろうかという状態であったが、それは猛暑のせいだけではなく、長蛇の列をなした新田ファンの熱気であったと気づいた。100人以上はすでにいただろう、見慣れたはっぴ姿の人たちもいる。暑そうだ。がんばれ。

 幸いに会場の4階CODEは冷房も効き、料金込みのワンドリンクをサービスしてもらったわれわれはしばしの息抜きをした。「しかし、9時半まではまだまだあるなあ」と思っていると、フロアにガンガンのミュージックがかかり始めた。イベントのテーマに沿ってのノリのいいアイドルポップスが耳に鮮やかだ。3曲目。「ピューピューピピー、ピューピューピュピーピー(かたつむりサンバ)」「おお!」会場全体にどよめきが! のち4分9秒はご想像の通り。今回はさすがに新田ちゃんのイベントということで、おニャン子の曲と他のアイドルの曲とで盛り上がりが違いすぎるのがおかしかった。
 その後、8時半までアイドル曲がつづく。同時進行的に壁のスクリーンにはなつかしのおニャン子映像(歌番組等の貴重な映像)が流され、それを楽しむ人も多かった。ところで、そのアイドル曲をバックにフロアで振り付けを次々と踊り続けるグループがいて、待ち時間を大いに楽しませてもらったのだが、彼らについて何もなーにーも知らない私は正体が知りたいのだった。

 8時半、正直待ちくたびれてきたわれわれに対し、ピーチバルーンはついに仕掛けてきた。おニャン子ソングのノンストップ大メドレーだ! グループとソロの代表曲をノンストップで一時間踊りっぱなし、狂いっぱなし。でも年に一度くらいこういう日がないとね。

 そしていよいよ9時半を過ぎ、音楽もストップ、ステージ前もびっしりで新田ちゃんの登場を待ちわびる。期待破裂寸前の中、最初に現れたのが司会の娘でブーイングを浴びるが、その後ついに「不思議な手品のように」にのって新田ちゃん登場! うちわの写真はショートだったが、この日はかわいいセミの長さ。毛先くるん。やはりこれでしょというピンクのワンピースも軽やかに、手品のような10年ぶりの再会を歌い上げてくれた。髪型も服装もばっちり! ナチュラルかつ、当時にもなかった自然な麗しさが表れているように感じられた。観衆はもちろん大騒ぎ。

 今回はウェブなどを通じたリクエストに沿った曲目で、次は「真夏の滑走路」だったが、これってホントに気持ちの入る曲だということを再認識。一番会場全体の一体感を作った曲かもしれない。

 「銀色のスーベニール」はとくにミックスも押さえ気味にしたのか、レコードのものよりもかなりしっとりとした印象でゆっくり歌っていたのがとても印象的だった。
 そして、一旦ブレーク。ファンと応答しながら、サイン入りレコードや特製Tシャツなどの抽選会を行った。新田ちゃん所蔵のおちょこは女性ファンの手に。

 再開、「恋のロープをほどかないで」。これがまた実に当時の感じをもっている曲で、12年前に戻れてしまう瞬間を作り出すのにはうってつけなのだ。

 次に「プロローグ〜いいだせなくて〜」。意表をつかれて一瞬の歓声。これは私もそうだったが、もちろん「きたあ!」という喜びの歓声である。なんとも思いの深い一曲で、「万感」という響きをも呼び起こす、まごうことなき代表曲なのである。今回聴けて良かったともっとも思えた曲だ。

 ここで新田ちゃん衣装替え。途中「サーカス・ロマンス」が流れる。

 当時に戻れるのが「恋のロープ」なら、「冬オペ」は時間を超える名曲。「おニャン子の新田ちゃん」のすべてがつまっている。4番Tシャツの新田ちゃんに、ドラム効きまくりの冬オペもまた楽しく、みんななかよく狂喜の大合唱。「イエイイエイイエイ、ウォウォウォウォー!」。そして曲後には「できれば年内に写真集を」、また歌手活動についても「応援してくれれば自分で詞を書いて」との非常に楽しみなコメントを効かせてくれ、新田ちゃん退場。

 しかし、アンコールを合唱するのも懐かしのイベントの一つだ。・・・・・・そして「真赤な自転車」!新田ちゃんうちわのカンペーつき(^^)。これは全員で合わせて歌うことができてしめにはうってつけだった。

 短く長いイベントも終わり、三々五々家路についた。同行のYuusuke君とつぶやく「よかったですねえ・・・」「新田ちゃん、いけてましたね」「うん」・・・・・・来年も来よう(勝手に決める)。[T.Ishida]

(画像:スポーツ報知WEBより)

当日こんなうちわをもらいました。


MITSU