やり直し英語の具体的方法(Listening)


  ListeningはHearingと違って、自らの意志で聴くことを意味します。ですから、
相手の言うことに興味を持って熱心に聴くことが大切です。Listeningは英語の4技能
(listening, speaking, reading, writing)の中でも、非常に難しいものです。というのは、
Listeningの場合は、相手のスピードや語彙、表現などに合わせて聴き、自分では
ほとんどコントロールできないものです。ですから、相手の表情などにも注目して、より
一層、集中して聴くことが大切です。

 
 
T 分からない場合は、そのように伝えるようにしよう。
 日本人はよく、よく分からないのに、わかったような振りをして、後になって恥をかくことが
よくあります。そういう態度は、不信感につながりますので、分からない場合は、"I'm sorry
I don't understand." や" What do you mean by 〜? "などと言ってください。また、"Will you
please slow down ?" " Please write down here." などと依頼してもよいと思います。相手が
英語の初心者だとわかると、ゆっくりはっきりと話してもらえます。


 
U 概要をとらえるようにしよう!
 相手が言う全てのことを正確に聞き取ろうとすると、失望すると思います。文章単位では
なく、パラグラフ(段落)単位でだいたいの内容を理解しよう。パラグラフの最初には要旨が
来て、真ん中には理由や例が、そして最後にまとめがきます。また、単語を一語一語聞き取る
のではなく、ゆっくり強く発音される、疑問詞や名詞、動詞、形容詞、副詞などに注目して下さい。
速く弱く発音されるあまり重要でない語は軽く聞き流すとよいでしょう。そのような部分は、
弱形が使われたり、語と語の一部分が結合して発音されたりして、わかりずらいです。質問
に対する答えを聴く場合には、答えになる部分(一番強く発音される場合が多い)をしっかり
聞き取るようにするだけでよいと思います。


 
V 「直聴直解」を目指そう!
 いちいち英語を日本語に直して理解しょうとすると、とても時間がかかるだけでなく、次から
次へと英語が流れてくるわけですから、相手と話し合うことが不可能になります。ですから、
強く発音された部分や相手の表情なども参考にしてイメージとして相手の言っていることを
とらえると、理解する時間が速くなります。

 
 W いろいろな英語にチャレンジしよう!
 いつまでもゆっくりした英語ばかり聴いていても英語は上達しません。できるだけ、
速い英語に慣れて下さい。また、男性、女性、子供、大人、熟年者など、いろいろな人の
英語を聴く機会をもって下さい。その他、英語圏の人々の英語だけではなく、非英語圏
の人の話す英語も聴く練習をして下さい。最近では、これらの目的に合うようなテープ教材や
インターネット放送などもありますので、大いに利用してください。


 
X 英語を聴く時間を増やそう!
 Listeningは英語の基本ですので、できるだけ、いろいろな機会を利用して英語を聴く
時間を増やしましょう。家でゆっくり英語会話や英語の映画などを聴くことも必要ですが、
電車の中、車の中、家事の最中などの時間を利用して英語をできるだけ多く聴いて下さい。
そうすることによって、英語のリズムが身につき、「直聴直解」の基礎が身につきます。
英語と日本語を理解する脳の部分は異なっていますので、このようにして英語の脳を
つくり上げることがとっても大切なことなのです。わからなかっても、気にすることはありま
せん。出来れば一日4時間を目指して一年間継続してみてください。相当の英語力が
身につきます。時々、時間があるときに、テープを聞いて書き取りの練習をすることも、
忘れないで下さい。

Good luck !


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