やり直し英語の具体的方法(Reading)


 Reading と言うと、英文和訳や翻訳を思い浮かべる人も多いと思いますが、
そのような方法では本当の意味の英語力を身につけることはできません。
英語を英語のまま理解すること、つまり直読直解をすることが大切です。
以下にその具体的な方法を書きますので、頑張ってください。

T Listening から始めよう!
  Listeningは効果的なReadingを行う上で大変役立ちます。Listeningは、決して後戻り
できない、集中力を必要をする、そして、イメージを形成する上で効果的である。
これらのことは、効果的なReadingをするのに基本的なことなのです。ですから、できるだけ
簡単なゆっくりしたListeningから始めて、徐々に複雑な速度の速いListeningに挑戦してください。
その際、集中して英語のリズムに合わせて聴き、日本語に訳さないで単語や状況をイメージ
として捉えるように心がけてください。それと平行して、テキストを黙読するとよいでしょう。

U 中学校の英語の教科書を音読しよう。
 最近の中学校の英語の教科書は、コミュニケーション重視のわかりやすい英語で書かれて
いますが、以前の中学校の英語の教科書でもかまいません。一度習った教科書ですから、
内容や読み方を覚えておられると思います。(新しい教科書の場合は、一度、テープを併用して
読んでだいたいの意味を知っておくことが大切です)感情を込めて、重要な部分を強調しながら、
大きな声で音読をして下さい。何回も何回も繰り返し音読をし、暗唱できるくらいになるとよいで
しょう。

V 直読直解を心がけよう!
 英語を日本語に直しながら読む癖がついていると、後戻りしたりしますので非常に時間がかかり
ます。意味の単位ごとに名詞や動詞、形容詞、副詞などに注目しながら読み進み、できるだけ
内容をイメージで捉えるようにしましょう。どうしても重要な単語の意味がわからなかったり、後戻り
をしたい場合には、パラグラフ(段落)が終わるまで待ちましょう。大切なことは、冠詞や接続詞、
助動詞などや重要ではない単語・文にあまり気を取られないで、パラグラフ単位で大体何が書いてある
か、理解することです。大抵、パラグラフの最初に抽象的な重要な文があり、それにつづいて例や
具体的な理由・説明などが書かれてあります。パラグラフの最後に、重要なことがらを、別の表現を
使って書かれている場合もあります。

W 英字新聞を読もう。
 いろいろなタイプの分野に特有の単語や表現方法を体得することが必要ですから、日本で発売
されている英字新聞を読んでみることをお勧めします。毎日発売される英字新聞でも良いのですが、
週間に発売される学生用の英字新聞の場合、日本語の注や表現の説明があったり、英文が比較的
容易ですので、やり直し英語にはこちらの方がよいと思います。大切なことは、すべて読んだり、すべて
理解しようとしないことです。自分の興味のある平易な記事から始めて、ある程度、同じ分野の英文が
分かるようになったら、別の興味深い記事に読むことです。そして、それと平行して、分野ごとに、
重要な単語や表現などをノートにメモしたり、基本的な記事を貼り付けておくとよいでしょう。時々、
英字新聞を読む前に、目を通しておくと効果があります。

X 多読・精読をしよう。
 英文読解の以上のような基本ができたら、できるだけいろいろなタイプの本を多読しましょう。多読の場合、
できるだけ興味がある平易な英文を速読して、一冊読み終えることが大切です。ですから、難解な
本や1ページに10語以上未知の単語があるような分厚い本は選ばないことです。細かい意味などは
理解できなくても、物語のあらすじや論理・展開がだいたい分かればよいと思ってください。
 また、多読にある程度、慣れてきたら精読にも挑戦してみましょう。興味ある平易な英文のものから
始めてください。ただ単に日本語に置き換えるだけでなく、作者や筆者が本当に言おうとしていることに
注目して精読をすることが大切です。

Good luck !


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