英語の勉強には、できるだけ、日本語から英語に直す練習をしないで、最初から英語の
論理で英語で書き始めることが大切ですが、現実には日本語の文章を英語に直すことが
必要になることがあります。そこで、以下は、日本語に固守して直訳になり変な英語になる
のを防ぐ方法です。
T Read the whole story and see how a particular sentence is used in the
context.
まず最初に文章を読み全体のイメージをつかみ、各文がどのような状況で使われて
いるかを考える。この時、日本文に固守しないで、5W−1H(Who, When,
Where, What,
Why, How)をよく理解することが大切である。
U Find the subject in connection with the verb and consider the word
order.
日本語は普通、主語が省略され、動詞が文の最後に来ることに注目し、動詞をまず
見つけ、次にそれに対応する主語を考える。その後、動詞に対応する目的語や補語
を考える。
例:「日本が好きだ」------ I like Japan.
V Have a shorter subject and a longer predicate.
日本語とは逆に、英語では主部を短く、述部を長くする。
例:「ラジオで音楽を聞くのは楽しい」------- It is interesting to listen
to music on
the radio.
W Pay attention to the tense of the verb, the article and the number
of the noun.
日本語に惑わされないようにして、動詞の時制(過去形、現在形、未来形、完了形、
進行形)や名詞の単数、複数、限定、非限定に注意する。動詞の自動詞・他動詞の
区別や動詞の型にも注意する。
例:「私たちは中学以来、仲の良い友人です」----- We have been good friends
since
we were
junior high school students.
例:「花子に、ここに来てもらいたい」-------- I want Hanako to come
here.
( I hope Hanako
will come here.)
X Convey the idea of the sentence.
その文の意味するところを伝えることを第一に考え、日本語の微妙な言い回しは無視して
よいが、事実と数字は誤りなく伝える。
例:「ゆっくりしていってくれよ」------- Please stay as long as you
like.
Y Use easy words and sentences.
やさしい語句と構文(中学及び高校1年程度)を用いる。長い文は適当に区切って訳す。
例:「9月は台風が多くて、いやな月だな」------ Lots of typhoons come
to Japan in
in September.
So I don't like September.
Z Use set phrases commonly used in English.
日本語と英語の表現の相違に注目し、英語の慣用表現をできるだけ用いる。日本語を
なるべく英語の表現にちかい日本語に直してから英訳する。
例:「ごはんですよ」「今、行きます」------ Dinner is ready! I'm coming.
例:「いってらっしゃい」------ Good-bye. Have a nice day.
[ Consider the speech level of the sentence.
誰が誰にどのような場面で話したり書いたりしているかを考え、適切な表現を用いる。友人間
の会話では省略形を多く用い、目上の人にたいしては、丁寧な表現を用いる。
例:(友人同士の会話)「やあ、元気?」「まあね」---- Hi! How're you
doing? OK.
例:(目上の人に対して)「お元気ですか」「お蔭様で」----It's nice to
see you again. How have
you
been, Mr.X? I've been fine, thank
you.
How have you been. Mr.Y?
\ Observe the English writing system.
日本語とは逆に、結論を先に書き、その語、具体的な例やデータを用い、理由付けをする。抽象
的な内容だけとか、具体的な内容だけでなく、両方の内容をもりこむ。
例:「英語は今日、国際語で英語を通じて多くの友人をもつことができます。このように英語は大切
であり、君たちが英語をもっと熱心に勉強することを望みます」
----- English is very important these days, and I hope you will
study it harder. Because
English is an international language and you can make
lots of friends from all parts
of the world through it.
] Consider the difference in culture.
相手の文化的な前提(価値観・信条など)を考慮にいれて、自分の気持ちを適切に表現する。
例:「頑張ってください」------ Don't work too hard. Take it easy.
英作文の勉強法
1 日本文と英文を比較検討して、日本語と英語の違いを考える。
2 出来るだけ、やさしい英語の速読・速聴の練習をする。重要な表現は
2回目に読んだときにチェックをし、それをノートに写しておく。
3 動詞の型を中心に、単語の使い方を辞書で何回も確認する。