小鳥大工のお話
ごみごみとした町の一角に、小さな家がありました。
小さな家には、小さな庭がありました。
大工さんは、小さな庭に一本の木とブルーベリーの苗を植えて、毎朝それを眺めながら庭で
お茶と小さなパンの朝ご飯を楽しむのでした。

 やがて、毎朝大工さんがドアを開けると
小さな友達が彼を迎えるようになりました。
まだ、くちばしの黄色い、こどもの雀たちでした。

「やぁ、おはよう!」
と声をかけると
「チュンチュッ、チュンチュッ」と子どもたちも挨拶をします。
おじさんが食事の後で分けてくれるパンのくずを楽しみにしているのです。

こうして、おじさんと雀たちの朝ご飯は雨の日も、雪の日も、毎日毎日続きました。
小雀たちはやがて成長して、お母さん雀になり、小さな小さな赤ちゃん雀を連れてくるようになりました。

おじさんは、ある時思いついて、雀たちのエサ台と、水のみ場、そして何軒かのバードハウスを作ってみました。
はじめは、用心深い雀たちは、なかなかエサ台やバードハウスにちかづきませんでしたが、
次第に慣れて、
翌年の春には2軒のバードハウスから8羽の雀たちが巣立ちました。
その次の年には、4軒のバードハウスから10羽以上の子雀が巣立ちました。
その次の年になると、今度は新たに、シジュウカラの夫婦が巣を作り、
庭の木の上ではメジロが自分たちの巣を作るまでになったのです。



あなたも、一度早起きをして、窓辺や庭先で耳を澄ましてみませんか?
大きな庭がなくても、マンションのベランダでも、
あなたが「窓辺に小さな友達を招きたい」と思ったら、
必ず、小さな GARDEN ANGELS があなたのそばにきてくれますよ。