JR四国内単純往復型の割引切符(1)

高松発

目的地 往復正規 自由席往復 週末自由早得 指定席往復 自由席4枚 指定席4枚 宿泊つき(注) あじな散歩道
松山 \11,340 設定無し 設定無し \7,600 \13,200 \14,800 \9,800〜 調査中
高知 \9,820 設定無し 設定無し \6,360 \12,000 \12,360 \9,100〜 調査中
徳島 \5,280 \5,040 \2,680 \5,460 \9,480 設定無し \7,200〜 調査中

[松山・高知行]

松山行き、高知行きともに高速バス対抗のため、割引率の高い切符が設定され、主力商品となっている。

以前は「特急往復割引切符」と名づけられ、その頃は途中駅での乗車・下車ができなかった。例えば高松発の切符で坂出から乗車しようとした場合、高松−坂出間の運賃が別途必要となっていた。このような逆転現象はあまりに不公平ということで、「トク割きっぷ」に名前を変えた頃から、途中駅での乗車・下車ができるようになり、不公平が解消された。また行きの列車が朝(8時以前)発車となる場合に限定された「早トク切符」と呼ばれる割引率の高い切符が設定されていたこともあったが、程なくして廃止された。制限の多さ(前日までに購入する必要がある、指定列車に乗り遅れると特急券が無効になる)から販売枚数が少なかったものと想像される。
また、以前の往復型「トク割きっぷ」は自由席のみの発売であったが、指定席の利用率向上のためか、2004年ごろに片道100円程度の僅かな値上げとともに指定席のみの発売に変更された。

2007年4月より、「JR四国20周年記念」として、往復型のトク割きっぷが、JR九州の2枚きっぷと同様の「トク割2枚回数券」に変更され、有効期間も3ヶ月と大幅に延長された。また2人での片道同時使用など往復に限定されない利用が可能になった。「トク割4枚回数券」の有効期間も3ヶ月から6ヶ月に延長になった。この20周年記念きっぷの発売期間は当初2008年3月末までとなっていたが、好評のため「トク割2枚回数券」「トク割4枚回数券」と名前を変えて継続発売されている。

前述したように、2枚回数券は指定席限定であるが、4枚回数券は自由席と指定席の選択が可能になっている。高松−松山間は、自由席と指定席の1枚あたりの差額が400円となっており、通常期の指定席料金520円より安いものの、閑散期は自由席回数券+ザ・席券の方が安くなる。一方高松−高知間では、自由席と指定席の1枚あたりの差額が僅か100円と非常に安くなっている。なお松山行・高知行とも2枚回数券は高速バスの往復割引運賃+200円、自由席用4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額の設定となっている。

(注)の宿泊つきプランは、該当区間の特急指定席往復きっぷと宿泊をセットにした旅行商品で、「スーパープライス四国」の名称でワーププラザ(駅旅行センター)で発売されている。みどりの窓口での購入は出来ない。県庁所在地以外の駅からのプランもある。宿泊先と価格のリストは公式ページを見て頂きたい。

高知行きについては、「高知路面電車割引きっぷ」も選択肢となる。高知まで自由席限定の利用となり、有効期間が1日限りになるものの、2枚回数券に120円の追加で土佐電鉄介良通り−曙町東町間と桟橋線全線が乗り放題になる。土佐電鉄の初乗りは200円なので、1回でも土佐電鉄に乗れば元は取れることになる。お得度が高いきっぷなので、ぜひ指定席が割安に利用できるようにし、さらに利用価値を高めてもらいたいものである。

[徳島行]

徳島行きについては、並行する高速バスがあるものの、本数や所要時間(特に徳島市内の渋滞による所要時間延長)の面で鉄道優位の状態となっており、それを反映してかトク割きっぷは発売されず、Sきっぷのみの強気の値段設定となっている。
但し平日は利用できないものの、土・日・祝日限定の「週末自由席早トクきっぷ」が往復2,680円で発売されている。前日までに予め切符を購入しておく必要があるため、注意が必要。
なお、2名以上の制限がつくものの、往復特急料金にランチがつく「あじな散歩道」の「ホテルクレメント徳島 Lightプランベルビューランチ」(公式ページへのリンク)が、何とSきっぷより500円安い値段で参加することができる。
1名の場合は、「ムッシュ藤田の本格フレンチ阿波尾鶏」となり、Sきっぷより630円アップとなる。



松山発

目的地 往復正規 指定席往復 週末指定往復 自由席4回 指定席4回 宿泊つき あじな散歩道
高松 \11,340 \7,600 設定無し \13,200 \14,800 \11,000〜 調査中
徳島 \16,500 設定無し 設定無し 設定無し 設定無し \10,200〜 調査中
岡山 \12,620 \8,640 \8,020 \13,560 設定無し 調査中 設定無し

松山からは高松・岡山に向けて割引きっぷが設定されている。

高知は鉄道では多度津経由と遠回りになり、高速バスが圧倒的に優位であるため、割引きっぷの設定はない。

徳島へは並行する高速バス「吉野川エクスプレス号」があり、時間・料金的に対抗可能と思われるが、割引きっぷの設定は無く、松山−高松間と高松−徳島間の割引きっぷを組み合わせて使うか、フリーきっぷ、ビジネスプラン、あじな散歩道を利用するしかない。
2名以上の場合は「ホテルクレメント徳島 Lightプランベルビューランチ」(\9,500)、1名の場合は「ムッシュ藤田の本格フレンチ阿波尾鶏」(\10,630)が利用可能。

[高松行]

高松に向けては並行する高速バス「坊ちゃんエクスプレス号」に対抗するため、割引率の高い「トク割回数券」が設定され、主力商品となっている。往復利用に最適な2枚回数券は指定席の利用率向上を狙い、指定席タイプのみの販売となっている。一方4枚回数券は自由席と指定席の選択が可能になっていて、その差額は1枚あたり400円である。通常期の指定席料金510円より安いものの、閑散期は自由席回数券+ザ・席券の方が安くなる。
有効期限は2枚回数券で3ヶ月、4枚回数券で6ヶ月と長く、複数人での同時使用など自由な利用が可能である。
なお2枚回数券は高速バスの往復割引運賃+200円、自由席用4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額の設定となっている。

[岡山行]

岡山に向けても並行する高速バス「マドンナエクスプレス号」に対抗するため、割引率の高い「トク割回数券」が設定されている。往復利用に最適な2枚回数券は指定席の利用率向上を狙い、指定席タイプのみの販売となっている。一方4枚回数券は自由席のみの販売となっており、ザ・席券による指定席の利用もできない。また、週末限定の「週末指定席トク割きっぷ」も発売されている。
価格設定は、週末指定席トク割きっぷが高速バスの往復割引と同額、自由席用4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額になっている。


高知発

目的地 往復正規 自由席往復 指定席往復 週末指定往復 自由席4回 指定席4回 宿泊つき あじな散歩道
高松 \9,820 設定無し \6,360 設定無し \12,000 \12,360 \9,000〜 調査中
徳島 \10,680 \6,480 設定無し 設定無し \12,360 設定無し \9,200〜 調査中
岡山 \10,880 設定無し \7,100 \6,480 \12,360 設定無し 調査中 設定無し

高知からは高松・岡山・徳島に向けて割引きっぷが設定されている。松山へは鉄道では遠回りとなり、高速バスが圧倒的に優位であるため、割引きっぷの設定はない。

[高松行]

高松に向けては並行する高速バス「黒潮エクスプレス号」に対抗するため、割引率の高い「JR四国20周年記念・トク割回数券」が設定され、主力商品となっている。往復利用に最適な2枚回数券は指定席の利用率向上を狙い、指定席タイプのみの販売となっている。一方4枚回数券は自由席と指定席の選択が可能になっていて、その差額は1枚あたり僅か100円である。
有効期限は2枚回数券で3ヶ月、4枚回数券で6ヶ月と長く、複数人での同時使用など自由な利用が可能である。
なお2枚回数券は高速バスの往復割引運賃+200円、自由席用4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額の設定となっている。

[徳島行]

徳島に向けても、並行する高速バス「高知徳島エクスプレス号」に対抗するため、割引率の高い「JR四国20周年記念・トク割回数券」が設定されている。自由席のみの発売であり、指定席を利用する場合はザ・席券が必要となる。なお2枚回数券は高速バスの往復割引運賃と、4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額の設定となっている。

[岡山行]

岡山に向けても並行する高速バス「龍馬エクスプレス号」に対抗するため、割引率の高い「トク割回数券」が設定されている。往復利用に最適な2枚回数券は指定席の利用率向上を狙い、指定席タイプのみの販売となっている。一方4枚回数券は自由席のみの販売となっており、ザ・席券による指定席の利用もできない。また、週末限定の「週末指定席トク割きっぷ」も発売されている。
価格設定は、週末指定席トク割きっぷが高速バスの往復割引と同額、自由席用4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額になっている。


徳島発

目的地 往復正規 自由席往復 週末自由早得 指定席往復 自由席4回 指定席4回 宿泊つき あじな散歩道
高松 \5,280 \5,040 \2,680 \5,460 \9,480 設定無し \7,000〜 調査中
高知 \10,680 \6,480 設定無し 設定無し \12,360 設定無し \9,100〜 調査中
松山 \16,500 設定無し 設定無し 設定無し 設定無し 設定無し \10,400〜 調査中
岡山 \9,360 設定無し 設定無し 設定無し 設定無し 設定無し 調査中 調査中

徳島からは高松・高知に向けて割引きっぷが設定されている。

松山へは並行する高速バス「吉野川エクスプレス号」があり、時間・料金的に対抗可能と思われるが、割引きっぷの設定は無く、松山−高松間と高松−徳島間の割引きっぷを組み合わせて使うか、フリーきっぷ、ビジネスプラン、あじな散歩道を利用するしかない。

岡山へも並行する高速バス「徳島岡山エクスプレス号」があり、時間・料金的に対抗可能と思われ、直通のうずしお号が2往復設定されているにも関わらず、往復タイプの割引きっぷの設定は無く、「岡山・倉敷フリーきっぷ」(7,910円)か、ビジネスプラン、あじな散歩道を利用するしかない。

[高松行]

高松行きについては、並行する高速バスがあるものの、本数や所要時間(特に徳島市内の渋滞による所要時間延長)の面で鉄道優位の状態となっており、それを反映してかトク割きっぷは発売されず、Sきっぷのみの強気の値段設定となっている。
但し平日は利用できないものの、土・日・祝日限定の「週末自由席早トクきっぷ」が往復2,600円で発売されている。前日までに予め切符を購入しておく必要があるため、注意が必要。

[高知行]

高知に向けても、並行する高速バス「高知徳島エクスプレス号」に対抗するため、割引率の高い「トク割回数券」が設定されている。自由席のみの発売であり、指定席を利用する場合はザ・席券が必要となる。なお2枚回数券は高速バスの往復割引運賃と、4枚回数券は高速バスの4枚回数券と同額の設定となっている。
また、残念なことに徳島発の「高知路面電車割引きっぷ」は発売されていない。


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