「会の人たちを思う」

あすなろ老人


誰かに   遇いたい

知らない人に遇ったとき

自分の  新しい人生が開ける

会の人たちは  誰も杖をついている

車椅子を漕いでいる  遇いには来られない

私は病院にいる

老人ばかりの部屋に何の触れ合いもない

ゲマインシャフトである

自分は残念でならないが

会に加わることができない

老い果ててをり

同じ身の上を思いやるだけである

今  会報を読みながら

会の人たちの  強く生きている

幸せが  思われる


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