私は、大学時代、そして高知医大ナースとして併せて5年間を高知で過ごしました。その高知を後にして、5月からは地元である岡山に帰りました。まず初めにリフトバスの運転ができるようにと大型免許を取得しようと思い、何とか無事に免許証を手にすることができました。現在、重度障害者地域共同作業所『たびだち作業所』の職員として働いています。岡山で初めての自立生活センターである在宅生活応援センター『たびだち』の事務局員にもなりました。私はこの設置に関わるためにこちらに帰ったとも言えます。とにかくいろんな人を巻き込みながら、介助が必要な時にいつでもサービスが受けられるような仕組みを実践し、岡山市に提言していけるようになりたいと思っています。
PS:障害を持った当事者が活動を続けているところは、確実によくなっていきます。
〒700 岡山市伊福町4―4―31―205
〈たびだち作業所〉内
現在、全国に障害者自身が運営する自立生活センターが50カ所余りあります。在宅生活応援センター『たびだち』は、1996年6月に発足しました。
障害者の自立生活を可能にするためには、長い施設生活で失ってしまった力や、限定された人間関係だけでは得られなかった力を補う必要があります。また、物理的な[介助]というサポートも必要です。それらのことを円滑に運ぶためには、個人の力では限界があります。そこで生まれたのが自立生活センターです。
自立生活センターは、1970年代アメリカで起こった自立生活運動の拠点としてカリフォルニア州バークレーに設立されました。そしてアメリカ各地に広まり、日本でも1991年11月に、全国の自立生活センターの連絡組織としてJILが結成されました。
これらの自立生活センターの特徴は、運営や各種のサービスを障害者自らが中心となって行っているということです。それは、障害者の立場は障害者自信が最もよく知っているからです。また、[サービスの一方的な受け手]ではなくて、主体となって関わる姿勢の現れでもあります。
障害者こそ障害福祉の専門家〜障害者が福祉の担い手になります〜
○ 財源……会員の皆様からいただいた会費、介助派遣の手数料、各種福祉団体や行政からの助成金、その他。
○ 組織……決議機関は、運営委員会方式。営委員の過半数は、障害者によって構成。
○ 機関誌の発行(会員への送付)……
年数回開かれる運営委員会や、週1回の事務局会議の決定事項。
行政との交渉結果や福祉関係のさまざまな制度・本の紹介などの情報提供こんなサービスを提供しています。
○ 介助者を派遣してほしい人の相談にのる。
・ どんなことをして欲しいのですか。
・ いつ派遣して欲しいのですか。
・ 何時間ぐらい派遣して欲しいのですか。
○ 介助をしたい人の相談にのる。
・ 介助の経験はありますか。
・ どんなことができますか。
・ どのくらいのペースでできますか
* etc…介助の経験のない方もコーディネーターがアドバイスしますので、安心してご相談下さい。
○ 移送サービスの利用に特に制限はありませんが、運転会員の許容範囲内での対応となります。
○ 障害者の自立に必要な各種相談、情報の提供を行っています
対等な立場の仲間が話を聞きますので、気軽にご相談下さい。
・ 住宅が欲しい。
・ 部屋を改造したい。
・ 年金のことがよくわからないので教えて欲しい。
・ 自分に合った自助具を教えて欲しい。
・ 車椅子のまま入れるお店はありませんか。など……・。