安楽死志願症候群

田中泰彦


kouryu03.jpg (27971 バイト) オランダのアムステルダムに住む男性のALSの63歳の患者が安楽死を望み実施された。
安楽死と尊厳死は違う。
尊厳死は不治の病の人に無駄な延命処置はせず、苦痛を取り除き、人間としての尊厳を守りながら安らかな死を迎えられるようにすること。これは日本でも認められています。
これに対し安楽死は、不治の病の人が、その苦痛から逃れるために天命を待たずして、自らの意志でその人生を終えることです。
これは一種の自殺だし、例え合法化されたとしても、安楽死を手助けした医師は、人を殺したという罪の意識は残るだろうと思います。
それなのに、その人は何故、安楽死を選んだのでしょう。
一言で言えば、それだけ苦痛が大きかったのでしょう。
それはどんな苦痛なのでしょう。
もちろん病気そのものの苦痛もあるでしょう。
もう一つは、人の手を煩わすこと、連れ合いの世話になることが苦痛だったのでしょう。


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