障害者間題やノーマライゼーションを考える県内サークル「ぱせりの会」(上田真弓代表、49人)の学習会が12日、「生命(いのち)のネックレスみんなで生きていこうよ」と銘打って、高知市の市東部健康福祉センターで開かれ、会員や市民ら約百人が参加した。
同サークルは平成7年発足。障害者とボランティアが一緒になって、学習会やレクリエーション、人権劇などに取り組んでいる。「生命のネックレス」は、日ごろの学習会を市民にも開放しようと昨年5月スタートさせた。今回で2回目。
この日は会員の高知女子大看護学科三回生8人が、受精から出産まで約10カ月の母子の状態を説明。授業で学んだ知識を踏まえ、「母の強さは、おなかの赤ちゃんを守ってあげたいという強さだと実感した」とまとめた。
続いてダウン症児者の親の会「小嶋会県支部」の矢野泰彦事務局長が講演。「胎児に障害や不治の病が見つかれば、中絶してもいいように法で定めようという動きがある。しかしそれは、今生きている障害者の人権侵害につながりかねない」と訴えた。
ピアノコンサートも開かれ、車いすの障害者やボランティアの市民らがともに音楽に耳を傾けた。