本サイトでは,化学物質を医療用としてではなく誤った目的のために弄ぶ薬物乱用の問題点を指摘するコンテンツをいくつか作成していますが,次々と新しい薬物等が登場してくることにはやり切れない思いがあります。
2001/12/06のNHK朝のニュースで“合法”ドラッグについて取り上げられ,アメリカで売られているダイエットや眠気覚ましを目的としたエフェドラを含んだ栄養補助食品がインターネットの個人輸入代行で入手できることから,その副作用など問題点が紹介されました。エフェドラ(Ephedra)はマオウから得られるハーブ系の薬品で,エフェドリンなどのエフェドラアルカロイドを含んでおり,血圧上昇や発汗などの作用があってアメリカでは死亡例も出ています。国内では入手できない薬剤を合法とされている国から個人輸入して利用することは大きな問題です。
以下はエフェドラアルカロイドの例のエフェドリンとノルエフェドリンです。
(-)-norephedrine |
また,東京都衛生局の新たに指定された麻薬等(2001/11/19付け)によれば2001年10月になって,4-MTAとGHBが麻薬に指定され,過マンガン酸カリウムと無水酢酸が特定麻薬向精神薬原料に指定されました。
4-MTA(4-methylthioamphetamine) |
GHB(4-hydroxybutanoate) |