『家庭用品品質表示法改正について/繊維製品に関する品質表示の変更』を資料にして
分 類 | 小分類 | 指定用語(新) | ||
---|---|---|---|---|
綿 | 綿 | コットン | COTTON | |
毛 *1 「ウール」・「WOOL」は羊毛のみ.他は原料種か「毛」. |
毛 | 羊毛 | ウール | |
WOOL | アンゴラ | カシミヤ | ||
モヘヤ | らくだ | キャメル | ||
アルパカ | ||||
絹 *1 | 絹 | シルク | SILK | |
麻(亜麻及び苧麻に限る。) | 麻 | |||
ビスコース繊維 | 平均重合度が450以上のもの | レーヨン | ポリノジック | RAYON |
その他のもの | レーヨン | RAYON | ||
銅アンモニア繊維 | キュプラ | |||
アセテート繊維 | 水酸基の92%以上が酢酸化されているもの [分子モデル例] |
アセテート | トリアセテート | ACETATE |
その他のもの [分子モデル例] |
アセテート | ACETATE | ||
プロミックス繊維 *2 | プロミックス | |||
ナイロン繊維 | ナイロン [ナイロン6,ナイロン66] |
ナイロン | NYLON | |
アラミド [アラミドの例] |
ナイロン | NYLON | アラミド | |
ビニロン繊維 [部分構造例 *3] |
ビニロン | |||
ポリ塩化ビニリデン系合成繊維 | ビニリデン | |||
ポリ塩化ビニル系合成繊維 | ポリ塩化ビニル | |||
ポリエステル系合成繊維 | ポリエステル | POLYESTER | ||
ポリアクリロニトリル系合成繊維 | アクリロニトリルの質量割合が85%以上のもの | アクリル | ||
その他のもの | アクリル系 | |||
ポリエチレン系合成繊維 | ポリエチレン | |||
ポリプロピレン系合成繊維 | ポリプロピレン | |||
ポリウレタン系合成繊維 *4 | ポリウレタン | |||
ポリクラール繊維 *5 | ポリクラール | |||
ガラス繊維 | ガラス | |||
炭素繊維 | 炭素繊維 | |||
金属繊維 | 金属繊維 | |||
羽毛 | ダウン | ダウン | ||
その他の羽毛 | フェザー | その他の羽毛 | ||
前各項上欄に掲げる繊維以外の繊維 | 「指定外繊維」の用語にその繊維の名称を示す用語または商標を括弧を付して付記したもの(ただし括弧内は一種類の繊維に限る.) | |||
【補足】
*1 毛,絹はアミノ酸がアミド結合(-CONH-)で繋がったタンパク繊維で,組成は以下のようになっている。
アミノ酸 | 羊毛ケラチン | 絹フィブロイン |
---|---|---|
グリシン | 10.12 | 44.46 |
アラニン | 5.40 | 30.24 |
セリン | 11.91 | 11.41 |
グルタミン酸 | 11.55 | 0.93 |
シスチン | 11.59 | − |
*2 タンパク質とビニル化合物を含む繊維。現在工業化されているのは,牛乳カゼインとポリアクリロニトリルの共重合体のみである。
*3 化学糊にも用いられる水溶性の高分子ポリビニルアルコールを繊維にし,ヒドロキシ基(-OH)の一定割合をホルムアルデヒドなどでアセタール化して不溶性にしたのがビニロンである。ヒドロキシ基も残存しているため合成繊維の中では例外的に吸湿性が大きい。強度が大きく,作業用衣料やロープなどの産業用資材によく用いられる。
*4 主鎖がウレタン結合(-NHCOO-)で繋がった高分子をポリウレタンというが,ストッキング・肌着・水着など衣料用繊維で多用されるのが,伸縮性に優れた弾性糸スパンデックス(spandex;部分構造例)である。スパンデックスは,結晶構造を作るポリウレタン部と,伸縮性を示す非晶部ポリエーテル(-O-;上の構造例に例)またはポリエステル(-COO-)部から成るブロック共重合体である。
*5 塩化ビニルとビニルアルコールから成る高分子。