●本書についてはいろいろなサイトで紹介等をしてもらっており,本当に感謝しています。以下にいくつか紹介させていただきます(2003/03時点)。
●「動く分子事典」CD-ROM収録分子(Web公開版も同様)のベンゼン環の表現は,下図のようにケクレ構造(単結合と二重結合が交互になっているもの;下図左上)とそうでないもの(3D表示ではすべて単結合に見えるもの;下図右上)があります。これは分子データを複数の計算ソフトで作成しており,各ソフトのデータファイル形式に依存しているためです。2D表示(Chimeマニュアル参照)するとそれぞれ下段の図のようになり,右側の分子も構造式で六角形に○の表示にする場合に準じていることがわかります。「動く分子事典」p.30もご参照ください。
ベンゼン環の異なった表示例(農薬の2,4,5-Tの場合;Chimeデータ→左,右)。
※参考:市販分子科学計算ソフトウェアの出力分子表示例
●Macで付録CD-ROMデータを閲覧する場合,利用環境によっては分子モデルが表示されずに構造データがテキストで表示される場合があります。このような場合の対処方法について,冨永研究室びじたー案内運営者の天羽さんが以下にお書き下さっていますのでご参照下さい。同氏にはこの場で深く感謝いたします。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/front/books/books3.html(2003/07/31元URLに復帰;旧・仮URL)
●2001年2月,第4刷をご購入くださった北海道の読者の方から,お嬢さん(2000年11月で4歳半とのことです)と「動く分子事典」の分子データを見たりZome Toolという模型キットで分子モデルを組み立てたりしているということで,写真を添付で送っていただきました(読者交流掲示板にも書き込みをしていただいています)。おそらく本書の最年少読者ではないかと思いますので,ご一家の了解をいただいた上で以下に転載させていただきます。
→ 「動く分子事典」を手にした最年少読者の写真(テーブル左手にある分子モデル3つと右手の多面体はそれぞれなんでしょうか?)
●日本農芸化学会誌・2000年7月号の書評欄で,香川大学農学部の合谷祥一先生から,本書について過分な紹介とご推薦をしていただきました。ここに厚く御礼申し上げます m(_ _)m。
●2000年に,「動く分子事典」とMDLロゴ入り時計が当たる分子クイズを実施しました(解答編も公開)。
●Windows/Internet Explorerでご利用の方へ(★マークが1つもついていないCDについてのみ)
CD-ROMの分子データを参照する際に,Windows上のInternet Explorerでmol形式のファイルを直接読み込むと(HTMLによってページ内の分子として表示されるときは問題ありません),ロングファイル名の分子データの場合,同じディレクトリにそれと近い名前の分子データがあると,そちらの方が表示されてしまうことがあります。そのようなときは,後述のようにHDにコピーするか(データ全量は約30MBです)ブラウザをNetscape Communicatorに変更してご覧ください。
例(本文,p.56参照)
・β-D-フルクトース(ピラノース型) dic/natural/fructose.mol 正常
・β-D-フルクトース(フラノース型) dic/natural/fructose_f.mol 上と同じ分子が表示
・教材データ〔HTML〕・糖類 dic/sugar1.html 上の2つが正常に表示
[注]ロングファイル名とは上のfructose_f.molのfructose_fのようにファイル名が8文字(半角換算で)を超えるものです。これはWindowsのエクスプローラで確認できますが,疑問のある分子データについてHDにコピーする以外のやり方で正しく見る方法としては,その分子データをエクスプローラからデスクトップにドラッグしてコピーし,それをダブルクリックしてInternet Explorerで参照する手段もあります。
ロングファイル名のデータをCD-ROMに焼き付ける際に生じた問題のために異なった分子が表示されるものは,以下のようになります(「分子モデル全リスト」bunsi_all.htmlで参照できる分子について;▲(異常)は△(正常)が表示されてしまう)。
chem3/fulgide_c.mol=フルギドの例[閉環体] △
chem3/fulgide_n.mol=フルギドの例[開環体] ▲
chem5/curcumin.mol=クルクミン △
chem5/curcumin1.mol=クルクミン[中・酸性:黄色] ▲
chem5/curcumin3.mol=クルクミン[アルカリ性:赤色(推定構造)] ▲
dic/natural/b_endorphin.mol=β-エンドルフィン(1) △
dic/natural/b_endorphin0.mol=β-エンドルフィン(2) ▲
dic/natural/chlorophyll_a.mol=クロロフィルa △
dic/natural/chlorophyll_b.mol=クロロフィルb ▲
dic/natural/fructose.mol=β-D-フルクトース(ピラノース型) △
dic/natural/fructose_f.mol=β-D-フルクトース(フラノース型) ▲
dic/natural/lecithin17a.mol=レシチンの例(ジステアロイルレシチン)(1) ▲
dic/natural/lecithin17b.mol=レシチンの例(ジステアロイルレシチン)(2) △
dic/natural/paraquat.mol=パラコート(1)〈農〉 △
dic/natural/paraquat_b.mol=パラコート(2)〈農〉 ▲
dic/natural/pyrethrin1.mol=ピレトリン △
dic/natural/pyrethrin2.mol=ピレトリン ▲
dic/natural/tetrodotoxin.mol=テトロドトキシン(1)〈毒〉 △
dic/natural/tetrodotoxin2.mol=テトロドトキシン(2)〈毒〉 ▲
dic/nioi/nootkatone1.mol=ヌートカトン/ノオトカトン △
dic/nioi/nootkatone2.mol=ヌートカトンの光学異性体 ▲
dic/oc_cd/borazine.mol=ボラジン(1) △
dic/oc_cd/borazine_s.mol=ボラジン(2) ▲
dic/polymer/melamine.mol=メラミン △
dic/polymer/melamine_r.mol=メラミン樹脂〈高〉 ▲
poly/pvc10iso.mol=ポリ塩化ビニル(PVC)[繰り返し単位×10;イソタクチック構造の例(直線構造)]〈高〉 △
poly/pvc10iso2.mol=ポリ塩化ビニル(PVC)[繰り返し単位×10;イソタクチック構造の例(ねじれ構造の例)]〈高〉 ▲
●化合物数
p.238に知られている化合物数として15,863,548(1996年12月現在)という数字をあげましたが,CASによる以下のサイトで最新データを知ることができます(URLは時実象一さんのページで知りました)。
CAS Registry Number and Substance Counts
●“ChemscapeChimeマニュアル(2) −分子の表示形式の変更−”の改訂版
CD-ROMのメインメニューから参照できる標記Chimeマニュアルを更新してWeb上に転載しました。HDにデータをコピーしてお使いの方は,以下のファイルをダウンロードして解凍される4つのファイルを,データの入っているフォルダ(ディレクトリ)の中の“dic”に上書きコピーすれば改訂版を利用できます。
改訂版マニュアル(lzh形式で圧縮)
●付録CD-ROMデータのハードディスクへのコピーについて
学校における教育目的で,複数台のパソコンで本書付録CD-ROMのデータを利用したい場合は,その台数分だけ本書を購入していただく必要があり,ハードディスクにコピーして使う場合やLANの場合であっても同様です。これは,著作権で認められている複製(コピー)は私的な利用(それも限定的な範囲で)に限られているためです。
ただし,本書CD-ROMのオリジナルデータは,CDのフォルダ(ディレクトリ)“dic”にすべて入っており,それ以外のフォルダのデータはWeb上で公開済みのものですので,複数のハードディスクにコピーして戴いても構いません。以下に,“dic”のデータを除いた分子データ一覧のHTMLを置きましたので,ダウンロードしてご利用してください(lzh形式で圧縮してあります)。
“dic”のデータを除いた分子一覧HTML(lzh形式で圧縮)
また,上記リストの改訂最新版(オンライン版参照)と分子データ約800を一緒にまとめて圧縮したものをダウンロードすれば,同様にオフラインでの利用が可能になります(分子データが含まれるので,ファイルサイズが702,493bytesと大きくなっています)。
Web公開分子一覧HTML+分子データ(lzh形式で圧縮)
●本文掲載のURLに直接接続(最新URL)
p.314 ブラウザ(Internet Explorer)のダウンロード
p.314 ブラウザ(Netscape Communicator)のダウンロード 〔Chime2.6はNC4.7X以下のバージョンが必要;詳細はMDLで確認〕
p.321 Chime最新版のダウンロード
p.324 構造式エディタISIS/Drawのダウンロード 〔2000/12,URL変更〕
p.332 Brookhaven Protein Data Bank
(URL変更ですが,旧URLからでも新URLにつながります;CDのデータからリンクしてあるものも同様)
●読者の方から,本誌付録のミニCD-ROM(8cmCD-ROM)を『8cmDISKは決していれてはいけません』と書かれているドライブに入れてトラブルになったとのご報告がありました。8cmCDの溝のあるドライブや中心の穴にはめるタイプは大丈夫だと思いますが,直接CDをドライブに差し込む形式のものでは使用不可能の場合があるかも知れません。パソコンまたはCD-ROMドライブのマニュアルをご確認の上ご利用ください。詳細は上記交流ページへ。
正誤表
●本書は発行直前まで最新情報を盛り込む作業をしたこともあって,初版第1刷では若干のミスがありました。また読者の方々から,内容について疑問点などを指摘していただいています。本ページで随時修正情報・追加情報をお知らせし,より正確な情報提供を心がけたいと思いますので,よろしくご了承ください。
2000/12発行の第4刷以降では以下の内容はすべて修正してあります。
※HDにCDのデータコピーしてお使いの方は(上記注意事項にご注意ください),以下の修正データ(以下の各最左欄にあるもの)をダウンロードして(各ファイル名をマウスで右クリックして表示されるメニューから『リンクを名前を付けて保存』を選んで任意のフォルダに保存〔Windowsの場合〕),指定フォルダにコピーすれば,そのまま最新データを利用できます。ただし,CDからHDにコピーしたデータは上書きできませんので,一旦古いデータを削除してから保存してください。
ページ/該当個所 |
誤 |
正 |
4 刷 で 訂 正 済 |
p.101/10行目 |
鳥類ではウリカーゼによって |
その他の多くの哺乳動物は尿酸オキシダーゼによって ※第4刷では“オキシターゼ”と誤植 |
p.225/7行目 |
塩化水素脱離反応による重合 |
塩化水素脱離反応による縮合重合 |
p.226/下から7行目と4行目(索引も) |
シリコンゴム |
シリコーンゴム |
p.259/2行目 |
総称で正しくはクロロフルオロカーボン(CFC)と呼ぶ。 |
総称である。クロロフルオロカーボン(CFC)類などがこれに含まれる。 |
第 2 刷 で 訂 正 済 |
目次 |
4.2 有機化合物の分類のあらわし方 |
4.2 有機化合物の分類とあらわし方 |
p.190/反応式 ※CD収録データ(color/ac.html)の修正版 (ダウンロード専用ですので保存のみにして,通常のクリックはしないでください) |
元の反応式(gif画像) |
修正した反応式(gif画像) ※赤色の部分を修正 |
p.243/2行目 |
原因の大部分は合成時副生成物のPCDFの方とされる。 |
原因の大部分は熱媒体として使った間に生成したPCDFにある。 |
p.280/最下段左の構造式 ※CD収録分子は正 |
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詳細 |
●CD-ROM収録の分子モデルについても,より正確な構造のデータをここで紹介しますので,必要に応じてダウンロードしてください。 ※★★印のついたCD(第4刷以降)では修正済みです。
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分子名 |
CDの収録フォルダ名 |
本文の掲載ページ |
ジパルミトイルレシチン ※2位の配置が逆 |
dic/natural |
68(本文の図は正) |
テトロドトキシン ※OH基の位置 |
dic/natural ※別データ chem/tet_dox.mol は正 |
108(本文の図は正) |
メソミル ※C6H12N2O2S → C5H10N2O2S |
chem2 |
(図は無し;p.237の表に名前だけ) |
l-メントール ※立体構造訂正 |
kaori ※別データ dic/nioi/menthol1.mol は正 |
159(本文の図は正) |