カーテンの機能は、お部屋のイメージを変える装飾はもちろん、明るさの調節、外部から見えないようにする遮蔽のほかに、防音や断熱の効果もあります。最近では、化学物質を吸着する機能を有するものも製品化されています。このページでは、特にお客様に関心の深い明るさの調整(遮光性)、遮蔽、防音、断熱に焦点をしぼってみたいと思います。
特に遮光性の機能は、人によってどれくらい光を遮りたいかの度合いに個人差があるため、ご自分の要求する程度を十分見極めてから商品を購入されないと、期待通りの結果が得られないことになりがちです。
遮光性のカーテンは、その光をさえぎる程度に応じて、次のように分類されます。
既製品カーテンの遮光とされているものは商品によってまちまちですので購入時に注意が必要です。また完全遮光の場合は、裏側をコーティングしている場合がありますが、裏側に小さな穴があくと、それが星のように目立ってしまう可能性があり、お取り扱いに注意が必要です。さらに、カーテン地の遮光度が高いと、カーテンの下、左右、上側の光の漏れが気になる方もいらっしゃいますので、光をさえぎるのは奥が深い問題です。
それでも、朝の光がまぶしくて寝ていられない等でお困りの方には遮光カーテンはかなり有効です。既成の遮光カーテンでもまぶしい方は、更に裏側に遮光カーテンを簡単に付ける製品もありますので、お店でご相談ください。
当店の近隣は、お隣の家との間隔が狭いため、お互いのエチケットとして、カーテンで窓から中が見えないようにする必要があります。カーテンは、この用途には有効ですが、次の点にご注意ください。
カーテンを使いますと、室内の音を吸収する効果があります。また、外からの音もさえぎれます。ただし、それを過度に期待するのはカーテンでは無理でしょう。防音を目的としたカーテンもありますがシートのような感じで通常のカーテンとはまったくイメージが異なるものでした。
室内の熱は、窓から逃げてしまうものが多いそうです。これは、冷房の場合にもあてはまります。そのため窓にカーテンをして、熱を通しにくくすることはかなり有効です。2DKの住宅では、10%以上も暖房エネルギーが節約できるそうです。
カーテンを引くことにより、窓と室内に空気の層ができます。そのため熱を通しにくくなります。したがって、レールが窓から離れていればそれだけ効果が高くなります。2重カーテンの方が、1重カーテンより効果が見られるのはそのような理由です。よく誤解されますが、生地の厚さはそれほど影響されません。むしろ窓に対してどれぐらいカーテンを大きくするかが問題になります。ベッドのそばの腰高窓で、冬場に寒く感じる場合は、カーテンの丈を思い切ってベッドの下にすると、対流によって起こる隙間風を肩越しに感じずにすみます。
カーテンをレールにつるす為に使用するフックは、下の図のようなものがあります。
カーテンフックを購入する場合は、お使いのカーテンから1つ取って、お店にお持ちになれば購入時に間違いがありません。
左から、